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肥宝館 -貧すれば丼する-

【徳島 穴吹】 二代目 天竜「みそラーメン(650円)」

伝説の味を町おこしで復活!二代目天竜

徳島県美馬市の代表駅、JR徳島線・穴吹駅から徒歩約15分。自転車歩行者専用の「ふれあい橋」で吉野川の北岸へ渡り、更に県道12号=川北街道を西へ600mほど。2020年6月30日から営業する「二代目 天竜」へ。二代目という事は初代は?と考えてしまうが、現在のご主人はなかなか面白い経緯で二代目を継承している。

かつて美馬市脇町に「天竜」というラーメン店があった。美馬のソウルフードと言われるほど人気を博すも2009年に閉店。惜しむファンは多く、その味を復活させようと美馬市の活性化に挑む株式会社MIMAチャレンジが「天竜復活プロジェクト」を立案。すると後継者として神奈川出身の佐藤和幸氏が二代目に名乗りを上げたのだ。

佐藤氏は脇町に移住し、初代・梶野守親氏の元を毎日のように訪れて指導を受け、腕を磨いた。そして屋号に「二代目 天竜」と掲げ、11年ぶりに人気の味を復活させたのである。当初は、うだつの町並みに店を構えるつもりだったが、設備的な問題で断念。結局、ホウエツ病院の隣の空き店舗を借りてオープンした。

店内はカウンター8席と4人がけテーブル6卓の計32席。ラーメンは醤油、みそ、しおの3種を提供しており、中でも人気は「みそ」である。チャーシュー、生卵、味玉、ネギ、ニンニクといった徳島の王道トッピングに加え、バターやコーンも用意している。一方で、餃子、やきめし、から揚げ、肉野菜炒めといったサイドメニューも充実。

今回は一番人気の「みそラーメン(650円)」をオーダーした。スープは豚骨や鶏ガラを煮込んだ白湯をベースに、かなり甘めの味噌ダレを合わせている。味噌は赤と白のミックスだろうか。甘味の強さに驚くし好みは分かれる所だが、これが中毒者を生んでいる理由でもあるだろう。合わせる麺は柔らかめの中細ストレートだ。

チャーシューは豚モモ肉だろうか。歯ごたえがあり、こちらも少し甘めの味付けに。ほか、シャキシャキのモヤシ、少し太めに切ったネギ、メンマがトッピングされる。丼全体が味付け濃いめで甘めなので、白メシと一緒に啜るのが良いだろう。偉大な先代が存在する中で二代目はプレッシャーも多いだろうが、負けずに頑張ってほしい。

<店舗データ>

【店名】 二代目 天竜
【住所】 徳島県美馬市脇町大字猪尻若宮南1027
【最寄】 JR徳島線「穴吹駅」徒歩15分

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