名店「美渓」最後の弟子の独立店
JR高徳線と徳島線の分岐点・佐古駅のすぐ目の前に2022年8月22日にオープンした「中華そば がっつ」へ。ご主人・藤本氏のご実家は、かつて徳島市中央卸売市場の近くで札幌味噌ラーメンを主軸に長年営業していた「ラーメン大将」である。ご実家を手伝ったのち、勝浦町にあった秘境の名店「中華そば 美渓」で修業し独立創業。
亡くなった「美渓」店主・橋本氏の最後の弟子が創業とあって、オープン当初からラーメンファンの間で話題に。店内はカウンターのみ15席ほど。麺メニューは美渓仕込みの「中華そば」と、大将の味をベースにした「味噌ラーメン」「赤からラーメン」をラインナップ。チャーシュー、生玉子、煮玉子、ニンニクなどを追加可能だ。
もちろん、徳島ラーメンの友・ライスも用意されている。今回は「中華そば 並(700円)」に「生玉子(50円)」と「ニンニク(50円)」をトッピングしオーダーした。なお「美渓」の名物だったチャーシューが、コチラでも人気だそうだが、「肉入り」にしないと乗らないのだとか。気付かずスルーしてしまった。激しく後悔。
着丼までは5分程度。茶濁したスープは豚骨、鶏ガラ、モミジなどを炊いた白湯に甘めのカエシを重ねたもの。嫌な獣臭は無く、醤油もエッジを立てすぎずマイルドな味わいに仕上がっている。そこに合わせるのは、徳島ラーメンでは一般的な、柔らか目の中細ストレート麺。途中で生玉子を割って、麺に絡めて啜っていく。
甘辛く味付けされたバラ肉は厚めのカットで、肉とタレの旨味を存分に楽しめる。にんにくは細かく卸してあり、フワっとした食感で美味。ほか、細もやしと刻みネギが乗る。てっきり中華そばでもチャーシューが1枚は乗るだろうと思い込んだのが痛恨のミス。次回は「美渓」仕込みのチャーシューが味わえる「肉入りそば」を注文しよう。
<店舗データ>
【店名】 中華そば がっつ
【住所】 徳島県徳島市佐古二番町18-10
【最寄】 JR高徳線「佐古駅」徒歩1分