夏はキンキンに冷えた「TKM」が旨い
茹だる様な日、無性に「TKM」が啜りたくなり検索。その結果、出先のそばで提供している「鎌ヶ谷 製麺堂てつ」へ向かうことに。店舗は東武野田線・鎌ケ谷駅の東口から南へ歩いて12分。船取県道沿い、鎌ヶ谷高校入口交差点そばにある。コチラは柏市の国道16号沿いにある「大勝軒 てつ」の直営2号店で、麺屋こうじグループの一員だ。
なお、TKMとは「卵かけ麺」のことで、熊谷の人気店「ゴールデンタイガー」発祥のメニューである。卵かけご飯にヒントを得て、氷水でシメた太麺に醤油ダレ、そして卵黄を乗せたもの。関東有数の暑い町で生まれたこの一杯は、サッパリと啜れるので夏に最適。ここ数年で人気が加速し、提供する店も全国に拡大中である。
さて「製麺堂てつ」だが、店内はカウンター6席に加え、テーブル18席と小上がり8席の計32席。混雑時は名前を記帳し食券を買ってから並んで待つシステムだ。鎌ケ谷の中心市街から少し離れてはいるが、駐車場が18台分用意されている事もあってか客の絶えない人気ぶりである。テーブルメインなのでグループ客も多い。
麺メニューは醤油と塩の2種の「らーめん」に加え、つけめん、旨辛つけめん、そして目当ての「TKM」をラインナップ。TKMは添え物にレモンか鰹節を選べる。また日替わりの限定メニューにも力を入れており、この日は「台湾まぜそば」を用意。詳しくは軒先の看板か公式SNSでチェックを。味付きの替玉「和え玉」もある。
一方の飯モノにはライス、高菜明太丼、ローストポーク丼、タレ焼きチャーシュー丼が。さらに大勝軒餃子、ねぎダレ餃子、しそ餃子と3種の餃子も提供しており一杯飲ることも出来る。今回は「TKM レモン(700円)」を特製トッピング(350円)で。さらに「秀麗豚のローストポーク丼(350円)」を追加してオーダーすることに。
特製だとチャーシューが2枚乗るのだが、長時間煮込んだトロトロの「バラ」と低温調理の「ロース」の2種から組み合わせを選べる。せっかくなので1種ずつもらうことに。着丼までは待つこと15分ほど。キンキンに冷えた太麺に出汁の効いた醤油ダレとレモン、卵黄。そして小皿にはコロチャーシューと刻みネギが。
まずはよく掻き混ぜて啜り上げていく。麺は「麺や こうじ」グループ直営の常勝軒麺工房製だろうか。ムッチリとしてコシが強く絶品だ。卵黄と醤油ダレの相性の良さは言わずもがな。これはもう箸が止まらない。一方で別皿で提供される特製トッピングは先述の通りバラとロースの2種のチャーシューと黄身ネットリの味玉。
厚みがありホロホロのバラ肉と薄切りで大判のレアなロース肉、どちらも良い味だ。終盤でレモンを絞りサッパリと完食。そしてローストポーク丼は薄切りのロース肉にネギ、胡椒、タマネギのソースが乗る。これだけでも旨いが、TKMで残った卵を回しかければTKMからのTKGに。最後まで美味しく完食。やはり暑い日はこれに限るな。
<店舗データ>
【店名】 鎌ヶ谷 製麺堂てつ
【住所】 千葉県鎌ケ谷市東道野辺3-3-16
【最寄】 東武野田線「鎌ケ谷駅」徒歩12分
