暁天と勝龍。小千谷のガッツリ系兄弟
JR上越線の小千谷駅から北へ2.4キロ、歩いて30分ほど。小千谷大橋を渡り信濃川の左岸、三仏生交差点そばで営業する「手打ち麺処 暁天」へ。暁天とかいて「きょうてん」。白い大きな看板が目印だ。ご主人の細貝貴之氏は小千谷の歓楽街で「手打ちラーメン担々」という店からスタート。冷やし担々麺が人気だったそうだ。
その後、弟・勝也氏と小千谷市千谷川に「手打ちラーメン 勝龍」を立ち上げ。ガッツリ系のラーメンで地元の大食漢の胃袋を鷲掴みにした。2008年に貴之氏は独立し「手打ち麺処 暁天」を創業。いまや両店とも小千谷の代表格で県外から訪れる客も多い。広々とした店内はカウンターとテーブルで合わせて40席ほど。
麺メニューだが、ラーメンは醤油、塩、味噌をはじめ担々麺、冷し担々麺、から味麺、カレーラーメン、コクたん麺、冷しヒトシとバラエティ豊かなラインナップ。ほか、つけ麺、カレーつけ麺、つけ担々麺も提供している。また、チャーシュー、味玉、コーンなどのほか「勝龍」でも人気の角煮などを追加トッピング可能だ。
今回は人気という「から味麺(1210円)」をオーダーした。大盛無料ではあるが、連食中ゆえ普通盛でお願いすることに。待つこと8分ほどで盛りの良い一杯が到着した。スープは豚骨がベースだが魚介の香りも前面に出ており、見た目のイメージと違ってサラっとした飲み口だ。そこに味噌、山椒、豆板醤を効かせピリ辛に仕上げている。
スープに浮かぶ粒が大きめの背脂が、更なるコクと甘味を与えてくれて良い味に。合わせる麺は自家製で手打ちのワシっとした太麺。「勝龍」のツルっとしてシコシコの麺ともまた違っていて、角が立っておりワシっとした食感だ。小麦の香りも良く、パンチあるスープとの相性も良い。こいつは腹に溜まるタイプだ。
チャーシューは薄切り肉が4枚。味玉は黄身ネットリで濃いめの味付けだ。またネギがスープとよく合うこと。ほか、炒めたモヤシ、キャベツ、タマネギに加え、水菜、柔らかなメンマがトッピングされる。心地よい辛味であっという間に完食した。「勝龍」とならび、小千谷を訪れた際にはぜひ押さえておきたい店である。
<店舗データ>
【店名】 手打ち麺処 暁天(きょうてん)
【住所】 新潟県小千谷市三仏生上林3560-2
【最寄】 JR上越線「小千谷駅」から2.4km