生姜醤油ラーメンの総本山「青島食堂」本店へ
JR信越本線・上越線の宮内駅すぐ目の前。新潟5大ご当地麺のひとつ、長岡生姜醤油ラーメンの発祥と言われる「青島食堂」の宮内駅前店へ。青島食堂の創業は昭和38年。元々はスープに入れるガラの臭みを消すために生姜を使っていたが、何時しかそれが個性となり、雪国では体が温まるラーメンとして人気を博していった。
青島食堂は2020年現在、長岡市に宮内駅前店のほか、宮内店、曲新町店、曙店と4店舗を。いずれも宮内駅から徒歩10分圏内と狭いエリアに集中して出店している。また、新潟市内に3店舗、東京は秋葉原にも支店を持っている。大元となった店舗は、女将さん曰く「もう無い」そうで、今回訪れた宮内駅前店が歴史も長く本店という扱いだ。
創業したのは現代表取締役の関武司氏の叔父である。屋号の青島は苗字と思っていたが、創業者の出身地である長岡市青島町に由来するとのこと。生姜醤油系の総本山とあり県外からの訪問者も多く、ミシュランガイド新潟2020では、一定の基準をクリアした店に与えられる「ミシュランプレート」を獲得。語る上で外せない店である。
歴史ある店舗だが、券売機は秋葉原店と同じ新しい型で驚いた。メニューは「青島ラーメン」の一本で、チャーシューやホウレン草、メンマ、ネギ、海苔を追加可能だ。また、すぐそばにある醸造の町・摂田屋で470年の歴史を持つ蔵元「吉乃川」の日本酒も提供する。今回は連食街道爆走中ゆえ、シンプルに「青島ラーメン」を注文した。
スープは鶏ガラをベースに豚骨なども加えた旨味十分の出汁に、しっかりと醤油のカエシを効かせている。肝心の生姜はペーストでもオイルでもなく、寸胴に入れて炊き込んであるのでガツンと香るが、余韻もしっかりで、じんわりと染みる。スープ表面に浮かんだ油が、スープにより一層コクを与えてくれている。
そこに合わせるのは自家製でモッチリした中細のストレート麺。柔らかな茹で上がりだが、スープとの相性は良い。チャーシューはモモやバラだろうか。醤油ダレの味が染みて絶品。ほか、ホウレン草、海苔、メンマ、刻みネギが乗る。量をセーブしたこともあり、あっという間に完食した。ほかの支店も巡り、食べ比べしたいところだ。
<店舗データ>
【店名】 青島食堂 宮内駅前店
【住所】 新潟県長岡市宮内3-5-3
【最寄】 JR信越本線・上越線「宮内駅」目の前
★付録★
<左> JR宮内駅
<右> 宮内駅前店と人気を二分する「曲新店」
<左> 製麺部があり全ての麺を作る「宮内店」
<右> 本部機能を持つ「曙店」