生姜醤油ラーメンの総本山「青島食堂」宮内店へ
JR信越本線・上越線の宮内駅から東へ歩いて7分ほど。新潟5大ご当地麺のひとつ、長岡生姜醤油ラーメンの発祥と言われる「青島食堂」の宮内店へ。青島食堂の創業は昭和38年。元々はスープに入れるガラの臭みを消すために生姜を使っていたが、何時しかそれが個性となり、雪国では体が温まるラーメンとして人気を博していった。
青島食堂は2024年現在、長岡市内に今回訪れた宮内店のほか、本店扱いで一番人気の宮内駅前店、駅前店と人気を二分する曲新町店、本部機能があり全店のスープを仕込んでいる曙店の4店舗を、いずれも宮内駅から徒歩10分圏内と狭いエリアに集中して出店している。また新潟市内に計3店舗、さらに東京は秋葉原にも支店を展開している。
なお今回訪れた宮内店には製麺所が併設されていて、ここで全店舗の麺を作っている。お店は曲新町店と道を挟んで向かい合う形で立地。製麺所の建物にのちに店舗部分を増設したという。店舗の白壁に大きく「製麺部」とある上、曲新町店と向い合せなので、ここでラーメンを啜れると知って驚く人もいるようだ。だからか行列もあまり長くない。
店内はカウンターに10席。麺メニューは「青島ラーメン」の一本で、麺大盛のほかチャーシューやホウレン草、メンマ、ネギ、海苔を増す事も可能だ。今回は麺175gのスタンダードな「青島ラーメン(900円)」を注文した。行列は先客8名程度で着席までは10分。オーダーしてから4分ほどで着丼した。青島食堂は全店とも提供が早いのが嬉しい。
スープは豚骨や鶏ガラに玉ネギ、リンゴ、ニンニク、そして味の決め手となる高知産の生姜を大量に使用。生姜はカットせず少し潰して炊いているため、強烈すぎずフワっと香る程度の味わいである。カエシの醤油も塩味は強すぎず、優しくしかしスッキリとした飲み口に仕上がっている。そこに泳ぐのは隣接する製麺部で打った中細ストレート麺。
コシがしっかりあって、さすがスープとの相性も抜群だ。箸もレンゲも止まらない。チャーシューは豚腕肉を削ぎ切りしたものが5~6枚。タレが染みて肉の旨味をしっかり楽しめる。ほかトッピングには海苔、メンマ、ホウレン草、ナルト、刻みネギが乗る。最後まで美味しく頂いた。長岡に出かけた際は、ぜひいずれかの店舗で啜ってみて欲しい。
<店舗データ>
【店名】 青島食堂 宮内店
【住所】 新潟県長岡市東宮内町521-1
【最寄】 JR信越本線・上越線「宮内駅」徒歩7分