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肥宝館 -貧すれば丼する-

【埼玉 北浦和】 柳麺 呉田「ザルチャーシューつけ麺 大盛(1250円)」

北浦和駅は東に「かねかつ」、西には「呉田」

JR京浜東北線・北浦和駅の西口を出て、線路沿いの道を浦和駅方面へ歩いて2分ほど。浦和エリアを代表する人気店「柳麺 呉田」へ。ご主人の中野憲氏は、神戸市民のソウルフードと言われる「もっこす」や、ミシュランの星を獲得し名を馳せた森住康二氏の「柳麺 ちゃぶ屋」、横浜家系の「六角家」と名店での修業を重ね独立。

2015年2月に「呉田」を創業した。オープン後は「TRY=東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー2016」の新人賞や「ラーメンWalkerグランプリ2016」の埼玉新人賞ランキングで金賞を獲得するなど順調に思われたが、ご主人は2019年5月から怪我の療養をきっかけに1年半休業。翌10月に営業を再開すると、多くのファンが駆け付けたという。

ちなみに屋号の由来は、店内のモニターに流れる映像から推察するに、ご主人の故郷・神戸の東灘だんじり祭りなどで用いられる旧地名「呉田」からと思われる。スタイリッシュに纏められた店内はL字カウンターに10席ほど。麺メニューだが、まずラーメンは醤油、ねぎ醤油、塩、梅塩と4種をラインナップしている。

このほか、鴨油とエシレバターの油そば、ザルつけ麺、黒舞茸と近江黒鶏の昆布水つけ麺も用意。それぞれ豚バラ、吊し焼、鴨、鶏の各種チャーシューや味玉、大黒舞茸、九条ネギ、メンマを追加トッピング可能だ。飯モノにはオニオンチャーシュー丼、吊し焼豚丼、高菜しらす丼、スパムのおむすび、たまごかけご飯、白ご飯が。

ほか水餃子や、「呉田特製 名物必食」と書かれた杏仁豆腐も提供している。今回は人気No.1という「ザルチャーシューつけ麺(1150円)」の大盛(+100円円)と、杏仁豆腐(300円)をオーダーした。着丼までは7分ほど。チャーシューが花弁の様に盛り付けられた椀が印象的だ。つけ汁は鶏ガラが主軸でコクの強いスープである。

そこに和歌山県湯浅や兵庫県瀧野といった名産地の蔵から取り寄せた醤油に味醂、ドライマッシュルームなどを加えた円みあるカエシを重ねている。他店の場合、アッサリ系のつけ汁には砂糖や塩を大量に使うケースが多いが、コチラは旨さとコクで食わせるタイプ。その汁の中に細切りのメンマと刻みネギが入る。

一方の麺は、店奥の製麺機で打った自家製だ。春よ恋、ハナマンテン、ゆめちからといった国産小麦6種を合わせて打っているそう。麺そのままでも大変美味で、もちろんつけ汁との組み合わせも抜群である。チャーシューは松阪ポークのバラロール。肉の味を存分に楽しめる逸品かつ、薄切りなので麺に絡み、これがまた旨い。

大盛だったのに、あっという間に完食してしまった。そして杏仁豆腐は、コアントローを隠し味にライムの搾り汁も加え、クリーミーとサッパリを同居させている。麺からの杏仁豆腐。実に幸せな食体験だ。なお冬季のみ、第1・第3月曜日に二毛作の「味噌専門店 味噌呉田 Life」として営業している。今年の冬は啜りに来よう。

<店舗データ>

【店名】 柳麺 呉田(ごでん)
【住所】 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-16-7
【最寄】 JR京浜東北線「北浦和駅」西口徒歩2分

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