御徒町で啜るハラル食材の鶏白湯ラーメン
東京メトロ日比谷線・仲御徒町駅のA8出口を上がってすぐ。JR山手線の御徒町駅からも徒歩3分ほど。昭和通り沿いに2022年11月28日にオープンした「鶏白湯ラーメン 鳥ぶし」へ。運営するナハール株式会社はハラルフードや香辛料の輸出入や販売などを手掛けており、コチラの「鳥ぶし」でも、ハラルのラーメンを提供している。
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ハラルとは「イスラムのルールに従っている」というような意味。食事については豚や酒がタブーなのは有名だが、他の食材も収穫法や調理法から調理器具に至るまで厳格なルールがあり、認証チェックも厳しい。なお「鳥ぶし」に訪れたのはオープンから3週間後だが、暖簾に染め抜かれた「ハラル認証」の横には『申請中』と。
まあ、認証も時間の問題なのだろう。オーナーは日本に来て20年のブイヤン・モハシン氏。ハラルフードの店が少ない日本で、もっとムスリムが日本食を楽しめればとの思いでラーメン店を開いたという。店内はカウンター17席と4人掛けテーブル4卓の計33席。調理やホールのスタッフにも客にもムスリムの姿が多い。
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メニューは日本語に加え、中国語と英語が併記されており、海外からの観光客も安心だ。麺類は「鶏白湯」と唐辛子入りの「鶏赤湯」の2種のラーメンに加え、鶏白湯つけ麺をラインナップ。それぞれ鶏チャーシュー、味玉、パクチーなどを追加トッピング出来る。またパクチーが苦手な人はネギに変更も可能である。
また、鳥ダシご飯、カオマンガイといった飯モノや、鶏餃子、鶏唐揚げ、手羽先も提供。麺類とのお得なセットも用意している。今回は「鶏白湯らーめん」の全部のせ(1250円)をオーダーすることに。値は張るが、ハラルフードは認証取得などの費用も考えるとコストが高めなので仕方ないか。着丼までは待つこと4分ほど。
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スープは粘度の低い鶏白湯でサラッとした飲み口。濃厚さはないが旨味は十分だ。嫌な臭みは無く、塩味も薄めで飲みやすい。そこに合わせるのは柔らか目に茹で上げた中細ストレート麺。チャーシューは皮つきの鶏モモ肉が4切。少し鶏の獣臭さが残るが嫌になるほどではない。ボリューム感もあり十分楽しめる。
ほか、黄身がトロリとした味玉、醤油で味付けされた鶏そぼろ、歯応えあるキクラゲ、そしてパクチーがトッピングされる。具沢山で満足度は高い。個人的にはもう少し粘度高めでコッテリした鶏白湯の方が好みではあるが、最後まで美味しく完食した。ハラル食材のラーメンもここまで来たか。話のタネに是非ご賞味あれ。
<店舗データ>
【店名】 鶏白湯ラーメン 鳥ぶし
【住所】 東京都台東区上野6-1-6
【最寄】 東京メトロ日比谷線「仲御徒町駅」A8出口すぐ