都内では珍しい「久留米ラーメン」を新橋で
豚骨ラーメンの源流といわれる「久留米ラーメン」。かつては、毎日スープを継ぎ足し、釜を空にすることない「呼び戻し」が主流だった。これが「煮込み時間半世紀」と言われる所以だ。だが、これには高度な職人技が必要で、継承の難しさなどから採用する店も減ったという。そんな中、都内で呼び戻しの一杯とな。これは貴重。
店内には豚骨アロマと福岡のFMラジオ。全国のラジオが聴ける「radikoプレミアム」を使用しているのか。ご当地系のお店でこの演出は嬉しい。福岡の天気予報と交通情報を聞きながら、オフィス街で束の間の小旅行。卓上にある食べ放題の「ゆで玉子」を食べながら着丼を待つ。
白濁したスープは、飲み口はライトだが旨味は十分。博多の「細麺・固め」と違い、久留米は「中細・ヤワめ」が主流。スープと良く馴染んで旨いのだ。また、こちらも久留米特有の、ラードの揚げ玉「カリカリ」が良いアクセントになっている。最後は生ニンニクをクラッシュでフィニッシュ。新橋近辺で働く豚骨ファンは是非お試しあれ。
<店舗データ>
【店名】 くるめや
【住所】 東京都港区西新橋1-18-11
【最寄】 都営三田線「内幸町駅」徒歩2分