数々の煮干し・魚介系絶品麺が魅力の「よしかわ」
JR高崎線・北上尾駅から「べにばな通り」を歩いて20分ほど。上尾税務署そばにある「中華そば よしかわ 上尾店」へ。食べログ「百名店 EAST」常連の人気店だ。代表の吉川和寿氏は割烹やイタリアン、フレンチなど様々な飲食店を経験し、2011年に上尾駅前に居酒屋を創業。だが多店舗展開がしやすいラーメンに鞍替えすることに。
和食の経験を活かし独学でスープ作り、製麺をマスター。2014年8月、上尾に1号店となる「中華そばよしかわ上尾店」を創業した。それが今回訪れた店である。その後、2016年1月に「寿製麺よしかわ川越店」をオープンすると、坂戸店、西台駅前店、保谷店と次々に支店を展開。吉川氏は現在、主に川越の店舗で腕を振るっている。
さて上尾店だが、店内はカウンター5席とテーブル12席の計17席。まずは店外の物置の中にある券売機で食券を購入してから店内へ。麺メニューは「煮干しそば」の白醤油と黒醤油を筆頭に、「名古屋コーチンの極上炙り肉中華そば」の塩と醤油、「超極太手もみ麺の淡麗煮干しつけめん」「濃厚かきそば」など個性的な一杯ばかり。
ほか限定メニューとして「真鱈の濃厚白子ラーメン」「比内鶏のつけそば 昆布水version」を提供。また汁無しで和え玉としても啜れる「いわしそば」も用意している。一方の飯モノには名物「いわし丼」や、限定の「海鮮丼」があるほか、背油生姜水餃子もあり、ビールや日本酒を飲ることも出来る。今回は残念ながら「いわし丼」は売り切れ。
そこで看板メニューの「煮干しそば 白醤油」を特製(1140円)で注文。なお券売機でオーダーする際に麺のかたさを普通、かた麺、やわ麺から選べるが「普通」でお願いした。着丼までは8分ほど。スープは千葉県産片口鰯、長崎県産片口にぼし、香川県産伊吹片口いわし、鳥取県産うるめいわしと4種の煮干しをブレンドして炊いた無化調の清湯だ。
そこに白醤油や昆布をベースにしたカエシを重ねている。煮干しのほろ苦さはしっかりとあるものの、嫌なエグ味はなし。白醤油が素材の味を引き立たせてくれ、煮干し出汁をよりクリアに楽しめる。こりゃ旨いスープだ。そこにパツっとした歯触りでハリとコシのある中細ストレート麺を合わせている。スープとの相性は抜群で箸もレンゲも止まらない。
チャーシューはレアな仕上がりの豚肩ロース肉が5枚と、しっとり仕上げた鶏胸肉が1枚。どちらも肉の旨味を存分に楽しめる逸品だ。ほか黄身ネットリで醤油ダレが染みた味玉、大きめカットのネギ、メンマ、海苔、三つ葉が乗る。キリっとしたスープと歯切れ良い麺で、あっという間に完食した。初訪問の方はぜひ、看板メニューの「煮干し」をどうぞ。
<店舗データ>
【店名】 中華そば よしかわ 上尾店
【住所】 埼玉県上尾市南97-5
【最寄】 JR高崎線「北上尾駅」徒歩20分