ニンニク入れ放題&ライス無料が嬉しい味噌チェーン
JR御徒町駅そばで明け方まで営業する「味噌屋せいべえ」へ。白飯によく合う味噌ラーメンは深夜には最高のガソリンである。お店はラーメンチェーン「東京豚骨ばんから」などを展開する花研グループ傘下のブランド。代表の草野直樹氏は元々、全国チェーン「くるまやラーメン」の二代目社長だった人物だ。
「くるまやラーメン」は97年、旧長銀の貸し剥がしにより債務超過となった。会社更生法を申請するため先代社長が会長に退き、当時27歳だった息子の直樹氏が社長に。父と息子で150億円の負債を抱え自己破産。そこから自宅で豚骨スープを開発し「ばんから」と「せいべえ」を立ち上げたというからスゴい話だ。
「せいべえ」の看板を掲げる店は池袋、春日部、古河、富士にもあるのだが、本店はここ上野。半濁したスープはコクが欠けるが、味噌の塩味・甘みとも強め。そこに甘辛い豚バラ肉と生卵、モヤシという鉄壁のトッピング。無料&おかわり自由のライスで炭水化物のダブルパンチだ。これは本当にご飯がススムくんである。
そして卓上には生ニンニクとクラッシャー。スープに何個も何個も砕き入れる。むしろコレがやりたくて来ているようなもので、ライス無料&ニンニク入れ放題だから1,060円という価格も納得はしているが、冷静に考えれば高い。それに豚骨白湯ベースで、より濃厚な味噌ラーメンを出す店も増えている。このまま生き残れるだろうか…?
<店舗データ>
【店名】 味噌屋せいべえ 上野本店
【住所】 東京都台東区上野4-2-1
【最寄】 JR山手線「御徒町駅」徒歩1分
★2017年11月25日に火事で店舗焼失、閉店へ
★跡地に2018年3月「旭川味噌ラーメンばんから」開店
★「せいべえ」から「ばんから」に業態変更した支店も