デニーズ×飯田商店の味噌らぁ麺
デニーズがまたやってくれた。日本一予約の取れないラーメン店として知られる湯河原「飯田商店」店主・飯田将太氏が監修した味噌ラーメンを2025年1月9日から3月4日まで全店で提供しているのだ。デニーズと飯田氏の関係は、TBS系の番組『ジョブチューン』で飯田氏が「デニーズの担々麺が美味しい」と発言したことに遡る。
これをきっかけに、デニーズでは昨年6月に飯田氏監修のもと「冷やし豆乳担々麺～香るスパイス」を提供。18万食を超えるヒットとなった。今回はそれに続く第2弾。実は「飯田商店」では味噌ラーメンは提供していない。いつか作りたいと思っていたところに、ちょうどデニーズからの打診があり引き受けたのだそうだ。
逆に「飯田商店」初の味噌ラーメンということでレア感はMAX。今回啜りに訪れたのは、たまたま通りがかった綾瀬駅前店だが、全店で提供されているのでご安心を。着席と同時にスタッフから「飯田商店とコラボした期間限定のラーメンです、ぜひお試しを」とのサジェスチョンが。商品名は「味噌らぁ麺〜五重の味噌」。
ラーメン単品(1419円)だけでなく、「ミニごはんつき(1529円)」、ミニごはんと「金山寺味噌のねぎみそ唐揚げ～青唐辛子を添えて(単品660円)」を合わせた『飯田店主おすすめセット』も用意している。量は多いがせっかくなので、今回は麺、ミニご飯、唐揚げの3点「飯田店主おすすめセット(2013円)」をオーダーすることに。
着丼までは10分ほど。表面にラードを張ってアツアツのスープには、商品名の通り5種の味噌を使用。「信州味噌つぶ」と「信州味噌」を主軸に、「美麻高原蔵二年みそ」「西京しろ味噌」「仙台みそ 生 こし」が重なりあうことで、香り高くコクがあり、口当たりはマイルドでありながら後味はスッキリという味わいを作り出している。
出汁は鶏と豚がメインだろうか。サラリと比較的ライトな飲み口に仕上げることで味噌の風味を引き立てている。モヤシ、ニラ、玉ネギといった野菜はボイルではなく、鉄鍋仕上げを意識してオーブンで焼き香ばしさをプラス。さらに胡麻油は昔ながらの圧搾製法で作ったマルホンの一番搾りを使用し香りを加える力の入れようだ。
麺はしなやかな中細ストレートを使用。チャーシューの食感と質にファミリーレストランの限界を感じつつも、完成度の高い一杯となっている。一方の「唐揚げ」だが、こちらは金山寺味噌をもろみ、ニンニク、そしてマルホンの胡麻油などを加えた酸味あるタレを絡めたもの。長ネギもたっぷりで、そのままでも良し。
ライスに乗せてミニ丼として楽しむも良しである。添えられた青唐辛子はかなり辛味が強いが、新鮮で鮮烈な香りもあって旨い。最後はライス、唐揚げ、長ネギに味噌らぁ麺のスープを回しかけ、青唐辛子を添えて頬張り完食。開発部のご苦労しのばれる一杯、美味しく頂いた。手軽に楽しめる一杯なので期間中にぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 デニーズ 綾瀬駅前店
【住所】 東京都足立区綾瀬3-2-8
【最寄】 東京メトロ千代田線「綾瀬駅」徒歩2分
