曳舟駅前、昭和の香りが残る路地に名店あり
最近リニューアルし、見違えるようにキレイになった曳舟駅。東口の「東京曳舟病院」北側に通じる出口を抜けると、味のある呑み屋が数軒立ち並ぶゾーンが。駅前再開発が進む中、ここだけ頑なに昭和の雰囲気を守っているようだ。今回は、この路地で2017年7月から営業する「ら~めん曳舟」へ。ここは何を食べても外さない。
麺類はラーメン、つけ麺とも提供。スープは醤油、塩、味噌の3種で、それぞれ濃厚系とあっさり系から選ぶことが出来る。ほか、おつまみメニューには、ネギチャーシューやワンタンのほか、せせりポン酢(480円)、広島産カキのオイル漬け(480円)、自家製スモークチーズ(380円)などの変り種も用意されている。今回は券売機に「オススメ」とある「濃厚鶏しょうゆら~めん」をオーダー。
スープはやや茶濁した粘度低めの白湯。鶏の様々な部位と野菜を高温で炊き続け、仕上げに鶏油と乳化させているそう。POPには「骨の髄の旨味までしっかり出ているので、無化調でも旨味・風味をしっかりと感じられる」との説明も。確かに、鶏の旨味をしっかりと感じる旨いスープなのだ。小麦風味の強い中細麺との相性も抜群。
チャーシューは胡椒のきいた鶏ムネ肉と、しっかり味のついたホロホロの豚肩ロースの2種。どちらも丁寧な仕事が光る。ほかにも具合のよい穂先メンマに、香りの良い海苔、やや粗めにカットされた紫玉ネギ、彩りの青菜にナルトと、バランスの良い構成だ。嗚呼、味玉をトッピングし忘れたのが悔やまれる。
卓上には柚子胡椒、豆板醤、ニンニク、黒と白の2種のペッパー、つけ麺用の酢が。今回は柚子胡椒でサッパリとシメることに。次回は「わずかに魚介風味を加えている」というアッサリ系のラーメンを頂くことにしよう。もちろん、せせりポン酢とカキのオイル漬けで酒をグッとやってからの話である。
<店舗データ>
【店名】 ら~めん曳舟
【住所】 東京都墨田区東向島2-30-10
【最寄】 東武スカイツリー線「曳舟駅」徒歩1分