二子玉川で舌鼓。鮎を丸ごと使った贅沢ラーメン
私が産まれた病院からは四国三郎・吉野川を観ることが出来る。徳島県の山間部に位置し、かつて甲子園を沸かせた山びこ打線で知られる池田町。切り立った渓谷、豊かな水、良質の苔。鮎の名産地だ。
良い釣り場も多く、数年前に他界した祖父も腕前は相当だった。お盆には冷蔵庫に良型の鮎が多数眠っていたため、鮎には少々うるさくなった。下手が焼いた川魚は臭くて嫌いだが、手練れは水分を程よく抜き旨味だけを残すので、全く別物に仕上がる。
二子玉川の鮎ラーメン。飛騨高山の鮎と聞くが、なにしろ焼き方が良い。背開きにし炭火で炙るため生臭さが無く、鮎特有の良い香りが前に出る。スープも鮎がベースだ。細縮れ麺に散らした蓼、まるで川面を流れる木の葉のような風情。完成度の高い一杯。
<店舗データ>
【店名】 鮎ラーメン 二子玉川店
【住所】 東京都世田谷区玉川3-15-12
【最寄】 東急田園都市線「二子玉川駅」徒歩10分