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【竹橋】 赤坂飯店 パレスサイド店「名物 担々麺(1000円)」

本店閉店「赤坂飯店」の担々麺を竹橋で

皇居の平川門の前に1960年代に建てられた「パレスサイドビルディング」。2本の白い円柱状のコアが目印の近代建築の傑作である。東京メトロ東西線・竹橋駅直結で、毎日新聞社をはじめ多数のオフィスやテナントが入居している。労働者ある所に旨い飯あり。今回は、このビルの地下にある「赤坂飯店 パレスサイド店」で昼食を。

赤坂飯店は1955年に港区赤坂で創業した。長く界隈の勤め人から、時には政治家にも愛されたが、2020年8月28日をもって閉店。支店も一時は5店あったが、軽井沢、晴海トリトンスクエアは既に閉店。2021年末現在、上野松坂屋、聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター、そして竹橋のパレスサイドビルの3店舗を残すのみである。

なお、竹橋は飲食店が少ない事もあってか、赤坂飯店は他支店に比べ大変な人気。同じビル内の至近距離に、テーブル席が中心でバーカウンターや宴会室も有する「パレスサイド店」と、カウンターがメインの「分店」の2つがあるほどだ。今回訪れたのは前者。店頭の食品サンプルや店内のインテリアからは昭和が香りホッとする。

ランチ時は1000円の週替わり定食を頼む人が多い。この日は「海老と青菜の炒め」「ホイコーロー」「鶏肉と野菜のクリーム煮」「麻婆豆腐」の各種。この他に単品メニューも揃えていて、麺も種類は豊富。麺の1番人気はやはり「名物 担々麺」か。ほか、汁ありでは赤坂ラーメン、海老そば、鶏そば、五目スープそばなどを用意。

またバンバンジー冷麺、ジャージャー麺、焼きそば類など汁なし麺もラインナップする。飯モノには中華丼と五目チャーハンが。今回は人気の「名物 担々麺(1000円)」を注文。芝麻醤のコクと香りがしっかり感じられるスープに、辛すぎぬ程度に辣油が効いている。サラッとした飲み口で、嫌なクドさのない仕上がりである。

合わせる麺は平打ちの中太麺で、柔らか目の茹で上がりだがコシはあり、スープとの相性も良い。挽肉を沈めぬよう麺に絡めて啜っていく。ほか、シャキシャキのモヤシと、彩りの絹サヤが乗る。昨今は芝麻醤が効いた濃厚な担々麺も多いので感動するほどではない。でも、しっかり纏まった老舗の味。あ、接客には期待しないで。

<店舗データ>

【店名】 赤坂飯店 パレスサイドビル店
【住所】 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 B1F
【最寄】 東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口徒歩1分

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