一品香のDNA息づく「HAJIME」
JR東北本線・間々田駅の東口から北東方向へ歩いて25分ほど。美しが丘公園そば、宮戸川沿いにある「らーめん餃子専門 一」へ。漢数字の「一」で「はじめ」と読む。ご主人は小山のソウルフード的ラーメン店「一品香」で修業し2015年3月に独立創業。今では一品香系、いわゆる「ピンコ系」の名店として知られる存在に。
店内はカウンター5席と小上がり15席、テーブルが12席。行列時は店内の待ち合いスペースに座って、スタッフが注文を聞きに来るのを待つ。休日の正午前後は30分待ちもザラなのでご注意を。麺メニューは「らーめん」一本勝負で、チャーシュー、メンマ、岩海苔、ネギ、ニラ、ワカメ、背脂を追加トッピング可能だ。
餃子は3個、5個の単位で注文でき、ライスも用意。また、おつまみセットやザーサイで一杯引っ掛けるのも良いだろう。今回は「らーめん(830円)」と「餃子3個(300円)」を注文した。まず最初に到着したのは「らーめん」だ。透き通ったスープはゲンコツやモミジ、鶏ガラと香味野菜を炊いた清湯で、円みのあるカエシを重ねている。
出汁の旨味で食わせるタイプのスープだ。そこに合わせるのは、しなやかでモッチリとした食感の太縮れ麺。インパクトの強い麺だが、スープの旨味も強いので相性は抜群だ。チャーシューは大判で食べ応えのあるロース肉が1枚。ほか、胡麻油の風味が効いた柔らかな極太メンマ、笹切りのネギが乗る。シンプルだが旨い一杯だ。
そして麺を啜っている最中に餃子が到着。卓上には酢と胡椒もあるが、ここは王道の醤油と自家製ラー油で頂いていく。厚めでしっかりした皮に、挽肉、ニラ、たっぷりのキャベツを使った餡が詰まっている。底面はカリっと、皮はモッチリで旨い。大ぶりで食べ応えも十分だ。麺も餃子も絶品。こりゃ間々田駅から歩いた甲斐があった。
<店舗データ>
【店名】 らーめん餃子専門 一(はじめ)
【住所】 栃木県小山市美しが丘2-4-11
【最寄】 JR東北本線「間々田駅」東口徒歩25分