焼豚専門店が放つ高級中華そば
三越前駅直結。COREDO室町1の1階に2023年6月25日にオープンした「日本橋室町 焼豚 福の屋」へ。店の入口はCOREDO室町の1と2の間を走る仲通り沿いにある。謳い文句は「あるようで無かったお店」。屋号にある「焼豚」を中心に、多種多様な麺、出汁、器やテボ、レンゲといった食器など中華そばにまつわる商品を取り揃えている。
それぞれがバラで購入可能なパーツ屋といった感じで、このタイプの店は確かに珍しい。そして今回のお目当ては、店奥のイートインスペースで啜れるという中華そばだ。客席はカウンター6席と2人がけテーブル4卓の計14席。麺類は「中華そば」の1種のみで、一番安いメニューでも「焼豚中華そば」の1380円とお高めの設定。
そこに焼豚、ワンタン、九条ネギ、味玉子、メンマ、海苔を追加トッピング可能だが、ちょっと本気を出すと1000円の壁どころか2000円の壁を超える勢いだ。ほか焼売、白ごはん、高菜ごはん、焼豚ごはんといったサイドメニューもあり、一杯飲ることも出来る。今回は「焼豚中華そば 醤油(1380円)」に焼豚三種(550円)を加え注文した。
なお、お茶は台湾の水出し高級茶葉を提供する「ÜMACHA」プロデュースの桂花蜜烏龍と茉莉緑茶の2種から選ぶ事が出来る。さらに突き出しとしてモモ肉のチャーシューに、卓上にもある「銀座㐂いち 辛し味噌たれ」が付いた小皿も提供される。これは嬉しいサービスだ。着丼までは6分ほど。焼豚三種は別皿での提供である。
たっぷり注がれたスープは鶏、豚、魚介の良いトコ取り。醤油のカエシは甘み控えめで、スッキリ淡麗な味わいだ。そこに加水率高めの中太麺を合わせている。淡麗スープにはちょっと意外な組み合わせだったが、しなやかで喉越し良く悪くない。そして焼豚は、デフォルトで香ばしい釜焼きのロース肉が2枚トッピングされる。
そして別皿の焼豚三種は、釜焼きのロースとモモ、煮豚のバラ肉。いずれもしっとりジューシーで、釜焼きは燻製の香りが良く、煮豚は舌の上でホロっと蕩けて美味である。ほか、歯応えあるメンマ、ホウレン草、海苔、ネギが乗る。合計1930円とお高いだけあって、味もサービスも満足のいくレベルだった。いずれテイクアウトもしてみよう。
<店舗データ>
【店名】 日本橋室町 焼豚 福の屋
【住所】 東京都中央区日本橋室町2-2-1
【最寄】 東京メトロ銀座線「三越前駅」徒歩1分