赤羽の酒「丸真正宗」と啜ってほしい一杯
埼玉との県境近く、ギリギリ東京。環八の始点にあたる「赤羽交差点」から北本通りを王子方面へ3分程。大きく「麺」と書かれた幕が目印の「らーめん工房 胡山」へ。ご主人は「池袋大勝軒」で修業後に独立。醤油、味噌、塩の3種のスープを軸にしていて、大勝軒とは毛並が違うが、上手い一杯を啜ることが出来る。
こだわりの味噌も、ホタテを取り入れた塩も旨いが、今回は正油のチャーシューめんを。スープは魚介豚骨で、やや魚介風味が強め。白濁しているがクドさは無く、スッと入ってくる。もちもちの中太麺が丼全体を優しい印象に仕上げている。豚ロース肉のチャーシューも良い味。チャーシューめんにして正解だ。
ちなみに、赤羽には東京23区で唯一続く造り酒屋「小山酒造」がある。赤羽の呑み屋には小山酒造の清酒「丸真正宗」を置く店が多い。そして「胡山」のご主人は、小山酒造の親戚筋に当たるという。もちろん丸真正宗も置いている。これをチビリとやりながら、サイドメニュー麦とろメシを掻き込み、〆に麺を啜る。至福の一人酒である。
<店舗データ>
【店名】 らーめん工房 胡山(こやま)
【住所】 東京都北区赤羽2-65-11
【最寄】 東京メトロ南北線「赤羽岩淵駅」徒歩3分
★2018年7月をもって閉店。