六本木のシメにパンチある天鳳「135」を
六本木交差点から外苑東通りを乃木坂方面に歩いて5分ほど。東京ミッドタウンの向かい側、歩道に突如現れるドラム缶が目印の「天鳳」へ。本店は札幌の「元祖さっぽろラーメン横丁」で1974年から営業する老舗。六本木店は唯一の支店で1985年にオープンした。店舗はROCK&ROCKビルの1階。外から見えないのでご注意を。
ラーメンは基本的には醤油、塩、味噌の3種類。圧倒的に人気なのは、醤油ラーメン限定で提供されるアレンジ法「135(いちさんご)」である。これは何か。天鳳では『1:麺硬く 2:麺やわく 3:油こく 4:油うすく 5:しょっぱく 6:しょけ薄く』とオーダーを数字で記してある。135とはつまり「麺硬く・油こく・しょっぱく」を指すのだ。
常連の多くは、当然のようにコイツをオーダーする。ちなみに「135」には更に上があって、もっと麺硬く、油こく、しょっぱくチューニングした「めんばり」というオーダーも存在する。まあ、初めての場合は「135」から試すのが良いだろう。もちろん今回は「135」をオーダーした。そういえば、天鳳で味噌も塩も食べたことが無い・・・
スープは濃厚な豚骨出汁で、表面に脂が浮き、醤油のカエシも強めにきかせている。塩辛いのだが、酒を呑んだ後だったので結構呑めてしまう危険なスープだ。麺は西山製麺の黄色がかった中細縮れ麺。ゴワっと固めでコシというより歯ごたえがあるのだが、芯が残っているわけではなく、啜り心地も風味も楽しめる。
これがヤワ目だったら、麺がスープと馴染みすぎて辛くなってしまうのだろう。いやはや良い塩梅である。ほか、脂控え目のチャーシューとメンマ、刻みネギが乗る。スープはヘビーだが、135ならサッパリと啜れるのも魅力だ。塩味の強いものが苦手な方はライスを一緒に注文すると良い。六本木の夜の名物、是非一度いかがだろうか。
<店舗データ>
【店名】 天鳳(てんほう)
【住所】 東京都港区六本木7-8-5
【最寄】 東京メトロ日比谷線「六本木駅」徒歩4分