COREDO室町にミシュラン常連の名店が降臨
三越前駅直結。三井不動産プロデュースの複合型商業施設・COREDO室町2の地下1階に2023年4月12日にオープンした「Homemade Ramen 麦苗 COREDO室町店」へ。大森の本店は2016年に創業すると、瞬く間に人気に。2018年以降はずっとミシュランガイド東京のビブグルマンに掲載され続けている行列店である。
本店は基本的に昼営業のみで朝9時頃から予約表に記帳。8人ずつの入れ替え制という激戦ぶり。また2020年には、同じく大森にセカンドブランド「青麦」をオープンするも、こちらも行列店というハードルの高さだ。それが、このCOREDO室町にやってきて、しかも昼夜通し営業というのだから、訪れないワケにはいかない。
しかも室町店のオープンのために、麦苗も青麦も休業しスタッフ総出で準備しているという気合の入れようだ。店内はカウンターとテーブル合わせて30席ほど。飯時を外せば、そう混雑はしていない。麺メニューは、今のところ醤油と塩の2種の「らあめん」と「和え玉」のみ。「つけめん」も醤油と塩を準備中だが、こちらは近日公開だそうだ。
そして味付玉子、肉わんたん、チャーシュー、メンマ、上等のりを追加トッピング可能。味玉半分+ワンタン1個+のり1枚の「上」と、味玉1個+ワンタン2個+チャーシュー各1枚+のり2枚の「特上」も用意している。また白飯、肉飯、玉子かけ飯に加え、ご主人・深谷明大氏のご実家が魚屋なので「実家の魚飯」もラインナップ。
今回は「醤油らあめん(1210円)」の上トッピング(330円)をオーダー。待つこと7分で美しい丼相の一杯が到着した。無化調のスープは鶏と煮干しがベースだろうか。出汁感たっぷりで、醤油のカエシはトゲがなく、やや甘味があって絶品。そこに自家製で小麦の香りをしっかり感じる中細ストレート麺を合わせている。
麺肌ツルツルでコシがあって、スープとの相性も抜群だ。チャーシューは噛み応えがある豚肩ロース肉と、厚みがあってしっとりした鶏胸肉が1枚ずつ。どちらも良い味。味玉は甘く味付けされた黄身が、舌の上でサラリと解け旨い。毎朝手包みしているという「わんたん」は、肉餡にキノコも混ぜ込んでいて旨味をブースト。
ほか、香りのよい海苔が計2枚、紫玉ネギ、刻みネギが乗る。商業施設内で設備が限られる中、麦苗の芯の部分はそのままに室町でしか食べれない味を追求したとのこと。隙の無い旨さだ。あっという間に完食してしまった。近くに寄られた際はぜひ一度。なおCOREDO室町は1、2、3、テラスと複数のビルからなるので間違えぬよう。
<店舗データ>
【店名】 Homemade Ramen 麦苗 COREDO室町店
【住所】 東京都中央区日本橋室町2-3-1
【最寄】 東京メトロ銀座線「三越前駅」徒歩1分