センターに変わる試験の試作試験が始まりましたね
今の高校生をはじめとする学生さんたちにとっては本当に辛い試験ではないでしょうか
知識が豊かでも記述には弱いのが日本の学生というイメージがあります
当教室でも作文やお気に入り紹介などを書く時間を設け小学生から高校生まで
「書くこと」を意識してもらう取り組みを行っています
昨日は小学高学年の生徒さんたちに200字の簡単な作文を書いてもらいました
お題は「日本に原子力は必要か」という少々重たい問題ですが
書き始める前に、みんなでテーブルを囲み原子力について話し合いました
クリーンエネルギーであること
事故を起こせばどうなるかということ
日本は資源の乏しい国であることなどが出揃ったところで
今の自分の考えを書くというものです
小学生としてはしっかり学力もあり、それなりに自分を確立し始めているお子さんたちですが
やはり、書くということになると全く不慣れで10分経過しても1行ほどしか書けず
頭を抱え込んでいるお子さんもいました
30分の制限時間の中でようやく全員が書き終わりましたが
自分の文章に満足できた生徒さんはいませんでした
課題そのものを普段意識していないので、その場の思いつきで書くしかないのですが
それすら出てこないとなると、全く何を書けばいいのかわからないでしょう
これを書こうというのがなければ言葉も定まらず文法さえおかしなことになってしまいます
実際、何を言いたいのか全くわからない文章を書いたお子さんもいましたし
200という制限を守れなかったお子さんもいます
これで試験やテストをしてしまったら点数がつくどころか目を通してももらえないでしょう
基本的なルールをまずは守り、それから内容の完成度を高めていくという訓練をしていきます
また、身近な問題に目を向け目に見える問題そのものだけでなく
その背景に何があるのかを推察したり考えたりすることが記述力を上げていく学習の一つです
主語と述語がしっかり繋がる文章や抽象と具体を使いこなすなど
記述力を上げるにはそれなりの時間と経験値が必要なのです
これからの入試は記述力が要求されることがわかっているのですから
そこに手をつけないわけにはいきませんね
来年度の入試に向けてはもう時間は残されていませんが
入試が終わったら勉強が終わるわけではありません
むしろスタートなのですから、記述力を磨く取り組みを生徒さんたちと一緒にやっていきたいと思います