ネイティヴ講師とのスピーチ授業を行う高校生の英語授業は
英語力➕思考力 を養うための取り組みです
毎回お題を出し、1週間考えそのお題について、200字程度の作文を書き英語にするのですが
以前も書いた通り、作文の時点でほぼ全員がつまづいています
今回出してあるお題は「人生の谷とどう向き合うか」です
谷ってなに?
というところが既にしっくり来ない・・
今までそんな経験したことない・・・
など、高校生がそんな発言をすることに正直ビックリします
「この問題は小学生用の問題です。経験したことがないというなら
何も考えずに生きてきたってことかな?」
と、自分のこれまでを振り返るように諭します
それでも、的外れなことばかり書いてくる生徒さんが多く
本当に受験を乗り越えた子達だろうか?
とさえ思うこともしばしばあります
やはり、受験で問われる力と、生きる力は別物なのでしょうか・・
それとも、この年代のお子さんたちの環境がそうだったのでしょうか・・
大学受験では小論文を書く必要がある受験生が増えます
今お預かりしている生徒さんたちの中にその必要に迫られる生徒さんもいるでしょう
授業は木曜日なのですが、お題の日本語での作文提出は火曜日としています
火曜日に一度添削して
お題ズレについては厳しく指導します
今回一番ビックリしたのは、自己破産を挙げた生徒さんです
絶対に経験したことはないですし、しかもそれを”大変だったけど”のような軽い口調で表現
う〜〜ん・・
ただ、この年齢は「人生の谷」という言葉に対して
大人が意図する対象よりもっと大きな谷を想像しているようです
つまり、落ち込んだり失敗した経験というよりは
もっと深刻な事態を想定しているようです
なので逆に小学生より書けない ということも考えられます
しかし、そうした年齢的なことを考慮したとしても
表現が稚拙だったり、お題と全く関係なかったりすることを気にしていない
というところが問題です
例えばある生徒さんは
人生の谷は生きていく中で、あったほうがいいと思う。無いほうが楽だけど
谷になった時は考えるし・・・
とだらだらと書いてしまいます
これを
人生の谷は必要悪である。
と一言にまとめてしまえばスッキリするし、高校生らしい言葉使いと感じますよね
そして、その言葉を英語にした時・・・という流れが
スマートな学習につながっていくと思います
こうした力をつけるには時間がかかります
毎週お題に沿って、これまで気にしていなかったことを考える、英語にする
を繰り返し、1年後にはきっと
素晴らしい思考力を持って文章を書き、英語で表現できるようになると
信じています
ネイティヴ講師と英語で語り合う時間をもっと楽しめるように
生徒さんたちと一緒に頑張って行きます!!