カンボジア旅日記 完結(オールドマーケット  バンテアイ・スレイ変更ベンメリアへ)

2016-08-26 17:56:02 | 
トンレサップ湖クルーズが終わりバスでオールド・マーケットに移動しました。
いくら遺跡が主体でも女性は買い物に燃えますからね(笑)


元々が観光客向けというよりローカル向けのマーケットです。
もちろん観光客向けのお土産もたくさんあります。



ここでの買い物時間は35分間です。


午後1時。
嫁が1件のお土産屋さんに入りました。
バトル開始です。  チーン。


嫁、品物を一つ手に取って「いくら?」
店員「7ドル」
嫁「あはははは、ノーノーノー、プライスダウン」
店員「もう、安くしてるよ・・2個で12ドル」
嫁「ノーノーノー、プライスダウン、ツーで5ドル」
店員「お姉さん、無理よ。5個で30ドルは」
嫁「ノーノーノー、10個で30ドル」
店員「お姉さん、安くしているよ20個で100ドルは?」


もうお分かりと思いますが、店員さんは完全な日本語。
嫁は英語交じりの日本語。
よっぽど嫁に日本語でいいんじゃないのか、と喉まで出かかったのですが2人のやりとりが面白かったので、見物することにしました。


別の店員さんが私に何か勧めてきましたが、私は椅子に腰かけてバトル見物をすることにしました(笑)



嫁と店員さんのバトルは続きます(笑)
一つの買い物が終わりお金の精算が済んだところで、すかさず「お姉さんこれはどう?」と別の品物を進める店員。
「ノーノーノー、プライスダウン」で攻める嫁。
店員「50ドル・・・45ドル・・・40ドル・・・35ドル」
嫁「オッケー、オッケー」
お金を払うときに「36ドル・・・1ドルは私へのチップね(笑)」と店員。
すかさず「ノーノーノー」と言い切る嫁。
まるでオリンピックの卓球のリレーのように言葉のラリーを楽しんでずっと聞いてました(笑)


これで終わりかなと思ったところに「これ、お姉さんにあげる。たくさん買ってくれたからプレゼント」と品物を一つ嫁にあげる店員。
これでまたまた買う気になった嫁(笑)
結局ここだけで30分間使い切りましたとさ(笑)
まぁ私には到底無理な話ですが(笑)

店員さん、おもしろかったよ~。


バスに帰って、「せっかく安くしてくれたんだから、チップをやればよかったのに」と言ったところ、同じツアーのおばさまから「これだから男は」って叱られました(笑)

バトルでのどが渇いている嫁に「アンコールビール」を(笑)



さて最後の観光地「バンテアイスレイ」観光へ。
とずっと思っていました。
諸事情があって「バンテアイ・スレイ」から「ベンメリア」に観光地が変わったようです。
このことを私たち夫婦はガイドさんから聞きもらしていたようでした。
私の中では「バンテアイスレイ」の「東洋のモナリザ」を今日は見学するもんだと思っていたのですが、歩いているうちになにかが違うと気が付きました。


ここってもしかして「ベンメリア?」
そうなんです。この時初めて観光地が変わったことに気が付いたんです。
今回のツアーにこの「ベンメリア」が無かったので、諦めていました。
いつか又カンボジアに来る機会があったら、次こそこの場所だと決めていました。
素晴らしい。
最高のサプライズです。
「ベンメリア」
ベンメリアはシェムリアップから80Km離れています。
車で1時間半ほどかかり、観光地というよりも農村というかんじです。
周辺の地雷撤去は2003年に始まり2年前の2014年に撤去されたそうです。
全部で423個見つかったそうです。


ナーガ(蛇神)が綺麗な形で残っています。


見えてきました。


何度も写真で見て一度は行きたいと恋い焦がれたこの景色です。


タ・プロームをラピュタの世界と書いてきましたがこここそがあの「ラピュタの世界」です。
遺跡が見つかった時から地雷やポルポト政権下の中で今までほとんど手付かずな状態のまま遺跡が残っています。


このベンメリアに関してはあまり分かっていません。


分かっているのはアンコールワット建築前の寺院だということ。


もともとヒンズー教の寺院として建てられたようですが、仏教のモチーフをあしらった彫刻も多数見つかっていること。


最初はこの木道を歩きます。
以前は道がなく遺跡の上を歩いていたために亡くなった人もいるそうです。
今は少し狭いですが安全に歩けます。


ここで嫁に一言。
「いつも同じポーズなんだけれど・・・」・・震え声。



周囲は4.2Kmとアンコールワットよりは規模が小さいですが「東のアンコールワット」と呼ばれているそうです。


ただ、まだ全容が明らかになっていませんが、アンコルワットをしのぐ規模があるのではないかとも言われています。



朽ち果てた遺跡です。


自然なままの状態を見ると自分が発見したかのように錯覚します。


カンボジアに地震はありません。


人の手によって遺跡は壊されるのです。


いくら見ていても飽きません。


見るものすべてを写真に残したい。


ここには何があったのでしょうか?
それを考えるだけでもワクワクします。


崩れた遺跡に苔が生え、木々の間から漏れる光がそれを照らしている。
もう最高です。


遺跡の間を最低限人の手が入った木道があります。


またか、と言われそうですが、こんな風に撮っています(笑)
左手の手帳にその時に感じた想いを、なんでも書き留めていきます。
それこそ驚いたときは「あ!」って書きます(笑)
後で困りますが・・・(笑)


これは木道を作った人の気配りでしょうね。
なるべく石を動かさないように配慮したものだと思います。


遺跡とはこうあるべき、という押しつけのないところが好きです。


木によって完全に侵食されています。


あの穴に入ってみたいと思いませんか?


雨季だけに見ることができる遺跡と苔です。
この時季で良かったです。


まさに眠る遺跡ですね。


自然な崩れっぷりが良いですね。


回廊でしょうか。


レリーフが残っていました。


今来た道を上から見た景色です。


あまり観光客はいません。


それがなおさらここの雰囲気と合っています。


周りはジャングル状態です。


昼でも少し暗く感じます。


ここから下に降ります。


かなり暗いです。


階段はなく形の違う石の上を歩きます。


ここで嫁に一言。
「これはブランコっぽいのでまだ良い」


「これはさすがにアウトでしょう」・・・震え声


気を取り直して(笑)

こんな狭い道? を通ります。
お互い譲り合いの気持ちを持って。




これは図書館のようです。


外に出ましたが、まだまだ素晴らしい光景です。



右の人間と比べると大きさが分かります。
でかいです。


朽ち果て打ち捨てられた感がすごいですね。





わずか60分とは思えないほどの充実感でした。
今は手付かずのベンメリアですがこのままでは間違いなく崩れる運命にあります。
4年後の2020年。
中国が修復をすることが決まっているようです。
今のままが良いのか、修復が良いのか分かりませんが、私が4年後以降に行くことは絶対にありません。


バスに帰り最後の観光が終わりました。


この後5つ星ホテルでケーキをいただき一旦ホテルに帰り空港に向かいました。


バスから見たカンボジアの人たち。
牛と少年。


草の上の少年。


バスの中からカメラを向けた瞬間にピースサインをした女の子。


草むらを裸足で走る子供。


同じく裸足の子供。


後ろに乗っているお母さん。
左手で赤ちゃんを抱っこして、右手で哺乳瓶を持っている。
もしバイクがバウンドしたら・・・。


最後に見たツゥクツゥク。


頑張ってるお父さん。


目が合ったね(笑)


 「シェムリアップ空港」
なぜか懐かしく感じました。


私のブログにたびたび登場してくれた5歳と7歳の姉妹。
あの炎天下の中、文句ひとつ言わずに歩いた2人に金メダルを上げたい。


ベトナム航空でハノイへ・・・


もうすぐ博多の街が見えてきます。



今回の旅でたくさんの子供たちの笑顔を見れました。
彼らの瞳は純粋でまっすぐできれいでした。




生きるのにとても一生県命でした。



君たちに会えて良かった。



長いブログを読んでいただきありがとうございました。
カンボジア旅日記 完結(オールドマーケット  バンテアイ・スレイ変更ベンメリアへ)・・完結です。


今回の旅で出会った方々、ツアーガイドさん、旅行社のみなさん
そのほか声をかけてくださった皆さん ありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。

                    終      




















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