昨日は午後より「大田市立病院医療確保対策特別委員会」が開催されました。
例のごとく、執行部から市立病院の入院・外来患者数の状況についての説明等がありました。
データを帰って詳しく分析してみると、あることに気づきました。
今年度は1月までのデータではありますが、昨年と比較すると、入院患者の一日平均の患者数は約25%の減。
外来患者の一日平均の患者数は約20%の減という経過になっています。
次に診療科別の一日平均患者数を見てみましょう。
まず、入院患者数ですが、区分けされた診療科は、内科、精神科、小児科、外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、
皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリ科、放射線科、麻酔科、療養医療、療養介護16の科です。
外科及び整形外科は100%減で0人です。常勤医師が不在となった訳ですから、残念ながら予想された結果です。
しかしながら、昨年度より増えた診療科が、小児科(10%増)・泌尿器科(27%増)・皮膚科(75%増)・産婦人科(36%増)
麻酔科(100%増)・リハビリ科(360%増)の6つもあります。
昨年同様の科が4つ。
減らした診療科で外科及び整形外科を除くと、内科、脳神経外科、療放射線科、療養医療、の4つですが、
この減少率の平均は15%でした。
続いて、外来患者数です。区分けされた診療科は、内科、精神科、小児科、外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、
皮膚科、産婦入科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリ科、放射線科、麻酔科、呼吸器外科、心臓血管外科、通所リハ、訪問リハ
の18科です。
やはりここでも外科及び整形外科は苦戦です。外科は67%の減、整形外科は55%の減です。
しかし、ここでも増えた診療科が3つ、皮膚科(40%増)・放射線科(11%増)、通所リハ(5%増)
昨年同様が2つ、精神科、心臓血管外科です。
同じように、減らした診療科で外科及び整形外科を除くと、内科、小児科、脳神経外科、泌尿器科、産婦入科、眼科、
耳鼻咽喉科、リハビリ科、放射線科、麻酔科、呼吸器外科、訪問リハのの11の診療科ですが、
この減少率の平均は12%でした。
この結果から推測すると、外科、整形外科以外は入院・外来とも、びっくりするほど減少している訳ではなく、
逆に増えている診療科もあるということです。
外科・整形外科の常勤医師の獲得にはまだまだ道のりは遠く、救急告示指定の再取得も難しい現状ですが、
この数字を見た限りは、もう少しの努力で経営的にも診療的にも見えてくる目標があると思われます。
今一度冷静に見つめながら、大田市立病院を守る体制づくりに全力を傾けなければなりません。