10日午後より松江市議会の「議会基本条例」についての取組みを視察させていただきました。
松江市議会では、平成20年12月25日付けで「松江市議会議会基本」を制定されました。
市議会で平成19年12月から平成21年4月まで議会改革特別委員会を設置して改革に向けて検討され、
今後、議会が松江市政事務執行の監視機能、議会の立法機能、意思決定機能を十分発揮し、市民福祉の向上に積極的
役割を果たし、国際文化観光都市・松江のまちづくりに寄与するとともに、市民に開かれた議会の推進を図っていくことを目指
し活動をしていく上で基本となるものを条例という形で表されました。
大田市議会においても「議会制度検討特別委員会」を平成21年度6月定例市議会で設置し、
議会の活性化、分権時代にふさわしい議会のあり方に関する調査検討し、大田市議会基本条例制定を、
2年ぐらいかけて制定に向けて取り組みたいという考え方を示しています。
この流れを受けて、議会制度検討特別委員会の委員を中心に議員全員に参加を呼びかけられ、20名の議員が
松江に視察へ出かけた次第です。
まず、松江市役所において議会事務局より、制定に至った経緯等の説明があり、質疑応答がなされました。
夕食後、議会基本条例第7条にうたっている
「議会は、議員と市民が政全般にわたって情報及び意見を交換する議会報告会等の開催に努めなければならない。」によって開催されることとなった、市内28箇所での「議会報告会」のひとつ、白潟公民館に伺いました。
この報告会には27名の市民参加があり、あらかじめ班分けされた担当の6名の松江市議会議員の皆様から
昨年行われた4回の議会定例会の報告、質疑応答、意見交換がありました。
この報告会は今年で2回目(2年目)となりますが、最初に、市民の方からは昨年より資料が充実してわかりやすくなった、
こういう取組みは非常に良い、との声もあり、幸先の良いスタートと思われましたが、
質問・意見が行政側に対しての事柄が多く、議会としてそれにどう取り組んでいるのかを、簡潔にわかりやすく説明
されるのに苦労されているように感じました。
議員定数についての質問もありましたが、こういう議会として方針が決定してない件については、あくまで個人の意見として
ということで各議員さんはお答えになっていました。
我々大田市議会議員の間でも一部の方々は議員報告会を個人的に行っていらっしゃいます。
また、何人かのグループで議員報告会を行っている議員さんもおいでになり、私も同席させていただきました。
やはり、開かれた議会を目指すには、市民との直接対話が重要であり、議会として公的にすべての議員が参加して
議会報告会を開催する必要性を思っていますので、これを肌で感じた次第です。
私も少しずつではありますが、議会の報告会を始めつつあります。
しっかりと市民の皆様と対話し、開かれた議会を目指したいと思っています。
松江市議会の議員報告会