大田市公営企業決算審査特別委員会が午前9時から第2委員会室にて
開催されました。
まず、委員の互選により正副委員長の選出があり、
委員長に塩谷裕志議員を、副委員長に石田洋治議員を選出いたしました。
まず、冒頭に市長から、水道事業については有収率の向上を、病院事業に関しては
市立病院を守っていかねばならないと挨拶がありました。
次に、付託された、「平成21年大田市水道事業決算」について審議に入りました。
水道事業決算については、「収益的収支」は約2千3百万円の黒字、「資本的収支」は
約4億2千6百万円の収支不足が生じ、不足額は留保資金等で満額補填されました。
実質的な収支である留保資金の前年度との差異は約8千6百50万円のマイナスで、
実質的には赤字であったと認識しております。
原因は収益的収支の黒字額の減少と企業債償還金の増額との説明がありました。
この現象はここしばらく続くのではないかとの説明もあり、厳しい状況にあるといえます。
各委員の皆様からの質疑では、敷設から40年以上経過し、老朽化した石綿セメント管の敷設替え工事計画
についてが主でした。
計画では、平成21年度から30年度の10年間をかけて、国庫補助金1/3を含み6億9千万円の
事業予算で19.83K mに渡る老朽管を新しくするものです。
次々と老朽化する管に対して少しづつの敷設替えでは効率が悪く、やり替えてはメンテの繰り返しで
あるとの観点から、一括工事をしてはどうかとの意見もありましたが、起債償還額との関係や人員確保の
観点からなかなか困難との答弁でした。
有収水量は前年度から約6万4千㎥、料金にして約2千1百万円の減少で、75%が大口利用者(600㎥以上)の使用減
ということもあり、有収率の向上と有収水量の有効利用を意見として述べさせていただきました。
午後からは問題の「平成21年度病院事業」について審議に入りました。
病院長から消化器系内科医師確保で明るい光が見えたが、外科医師確保については苦戦と現況の報告がありました。
決算については、「収益的収支」は約10億1千7百万円の赤字、「資本的収支」は
約1億8千万円の収支不足が生じ、不足額は留保資金等で満額補填されました。
実質的な収支である留保資金の前年度との差異は約4億3千3百万円のマイナスで、
このあたりは、一般質問で指摘した通りです。
質疑に関しては、紙面では書ききれないぐらいの質問・意見がありました。
「病院改革プラン」については大幅な見直しをしなければならないだろうという執行部の答弁でしたが、
その改善策の一歩として5階病棟の再開と回復期リハビリ病棟の設置を今年度中に検討し、反映させたいとの
相変わらずの答えで具体策には乏しい内容だったと感じます。
全体的な感想としては、自己分析に相当乏しいこと、類似病院との比較検討がなされていないことがいえると
思います。
運営には努力されているとは思いますが、それぞれ日々の結果を積み上げてみたら、赤字になったというような
決算であり、経営という面からいうと誠に厳しいと言わざるを得ません。
「改革プラン」の点検・評価もできなかった反省も踏まえてある程度の期間を定めて評価委員会の開催を約束して
欲しいものです。
最後に病院長が挨拶をされましたが、この中で、赴任地の決算を見て非常に
危機感を覚えるということに触れられ、
病院存続に向けて、必死で何とかしていかねばならないとの力強い言葉もあり、
これを救いに委員会を終了した次第です。
開催されました。
まず、委員の互選により正副委員長の選出があり、
委員長に塩谷裕志議員を、副委員長に石田洋治議員を選出いたしました。
まず、冒頭に市長から、水道事業については有収率の向上を、病院事業に関しては
市立病院を守っていかねばならないと挨拶がありました。
次に、付託された、「平成21年大田市水道事業決算」について審議に入りました。
水道事業決算については、「収益的収支」は約2千3百万円の黒字、「資本的収支」は
約4億2千6百万円の収支不足が生じ、不足額は留保資金等で満額補填されました。
実質的な収支である留保資金の前年度との差異は約8千6百50万円のマイナスで、
実質的には赤字であったと認識しております。
原因は収益的収支の黒字額の減少と企業債償還金の増額との説明がありました。
この現象はここしばらく続くのではないかとの説明もあり、厳しい状況にあるといえます。
各委員の皆様からの質疑では、敷設から40年以上経過し、老朽化した石綿セメント管の敷設替え工事計画
についてが主でした。
計画では、平成21年度から30年度の10年間をかけて、国庫補助金1/3を含み6億9千万円の
事業予算で19.83K mに渡る老朽管を新しくするものです。
次々と老朽化する管に対して少しづつの敷設替えでは効率が悪く、やり替えてはメンテの繰り返しで
あるとの観点から、一括工事をしてはどうかとの意見もありましたが、起債償還額との関係や人員確保の
観点からなかなか困難との答弁でした。
有収水量は前年度から約6万4千㎥、料金にして約2千1百万円の減少で、75%が大口利用者(600㎥以上)の使用減
ということもあり、有収率の向上と有収水量の有効利用を意見として述べさせていただきました。
午後からは問題の「平成21年度病院事業」について審議に入りました。
病院長から消化器系内科医師確保で明るい光が見えたが、外科医師確保については苦戦と現況の報告がありました。
決算については、「収益的収支」は約10億1千7百万円の赤字、「資本的収支」は
約1億8千万円の収支不足が生じ、不足額は留保資金等で満額補填されました。
実質的な収支である留保資金の前年度との差異は約4億3千3百万円のマイナスで、
このあたりは、一般質問で指摘した通りです。
質疑に関しては、紙面では書ききれないぐらいの質問・意見がありました。
「病院改革プラン」については大幅な見直しをしなければならないだろうという執行部の答弁でしたが、
その改善策の一歩として5階病棟の再開と回復期リハビリ病棟の設置を今年度中に検討し、反映させたいとの
相変わらずの答えで具体策には乏しい内容だったと感じます。
全体的な感想としては、自己分析に相当乏しいこと、類似病院との比較検討がなされていないことがいえると
思います。
運営には努力されているとは思いますが、それぞれ日々の結果を積み上げてみたら、赤字になったというような
決算であり、経営という面からいうと誠に厳しいと言わざるを得ません。
「改革プラン」の点検・評価もできなかった反省も踏まえてある程度の期間を定めて評価委員会の開催を約束して
欲しいものです。
最後に病院長が挨拶をされましたが、この中で、赴任地の決算を見て非常に
危機感を覚えるということに触れられ、
病院存続に向けて、必死で何とかしていかねばならないとの力強い言葉もあり、
これを救いに委員会を終了した次第です。