【🏃Run2-47 5.16km 32:47 高槻芥川あたり】 6月の読書メーター 読んだ本の数:10 読んだページ数:3588 1日のページ数:119ページ
ツナグ (新潮文庫)
読了日:06月01日 著者:辻村 深月
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。 ☆★★ 伏線の回収の仕方は巧みながら、何が訴えたかったのかがぼやけてしまったようで、少し盛り足りなかったなぁ。けっこう辛辣なのは気に入ってはいたんやけど。
i (ポプラ文庫)
読了日:06月05日 著者:西 加奈子
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる、ある「奇跡」が起こるまでは…。 ☆☆☆ 深すぎて刺さりすぎて、怖いくらいに感動しながら一気に読んだ。自分は57年も生きていて、そんなこともわかっていなかったのかとわからされた…。
永遠の仔(四)抱擁 (幻冬舎文庫)
読了日:06月06日 著者:天童 荒太
笙一郎と梁平の三人だけで母の葬儀を終えた優希は、悲しみを振り払うように再び病院に戻っていた。失踪を続けていた聡志は笙一郎の前に現れ、事件の真相と姉への思いを語り始めるが、捜査の手が伸びたことで再度逃走を図り、交通事故に遭い病院に搬送される。意識を取り戻した聡志に、優希は長年抱えてきた秘密を告白する決意を固めたが…。 ☆☆★ いよいよ激しい展開が見られる中で、悲劇は起こる。どう考えても救いようがない展開なんだが、半端に描写力で、読んでる方を置き去りにしない。さて、ラストはどうなるのか…読みたくない気持ちもあるのだが…。
永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)
読了日:06月09日 著者:天童 荒太
母に続き弟まで喪ってしまった優希、母と優希への愛情にもがき苦しみ続けた笙一郎、そして恋人を殺害されてしまった梁平。三つの無垢なる魂に最後の審判の時が訪れる―。十七年前の「聖なる事件」、その霧に包まれた霊峰に潜んでいた真実とは?“救いなき現在”の生の復活を描き、日本中に感動の渦を巻き起こした永遠の名作、衝撃の最終章。 ☆☆☆ 最後の展開はさすがに自分には想像できなかった。長い小説だったが、入ったら出られないような作品た。この作品をどう受け止めるかは、ひとりひとり読者の問題なのだろうが、自分の中ではすっと落ちた。
限界集落株式会社 (小学館文庫)
読了日:06月12日 著者:黒野 伸一
起業のためにIT企業を辞めた多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる。現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが……。 ☆★★ 農業の未来や、限界集落の問題は、そう簡単に解決策がみつかるものではないが、巧く物語にはしている。しかし、上っ面をなめているだけで、細かな話の流れに脈絡がなく、ご都合主義的な点が残念だった。
([な]13-5)ズッコケ中年三人組 それいけズッコケ40歳 (ポプラ文庫)
読了日:06月15日 著者:那須 正幹
小学校を卒業して28年。花山町商店街でコンビニ店長をつとめるハチベエ、母校の中学の社会科の先生になった独身のハカセ、就職した会社が倒産して職探し中のモーちゃん。いまいちパッとしない不惑の三人に、あの怪盗Xが再び挑戦してきた。三人は挑戦を受けるのか…? ☆★★ 児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズってのがあってこの作品のようだが、その元のシリーズを読んでないので、あかんかったわ~。
北緯四十三度の神話 (文春文庫)
読了日:06月18日 著者:浅倉 卓弥
雪深い町で育った桜庭菜穂子、和貴子姉妹。姉の菜穂子は地元の大学に進学し、そのまま大学の助手を、妹・和貴子は東京の大学を卒業後、故郷に戻り、ラジオ局でDJをしている。姉が中学時代に淡い想いを抱いていたクラスメート・樫村と和貴子が婚約したことを発端に二人の心の溝は広がっていったが―。雪国を舞台に姉妹の心の成長と和解を描いた感動の物語。 ☆★★ 一人の男性を巡って溝ができてしまった姉妹の関係が、二人の成長によって和解していくしみじみとしたお話ながら、なんかわざとらしくて、もひとつ入っていけんかった。
獅子吼 (文春文庫)
読了日:06月19日 著者:浅田 次郎
「けっして瞋るな。瞋れば命を失う」父の訓えを守り、檻の中で運命を受け入れて暮らす彼が、太平洋戦争下の過酷に苦しむ人間たちを前に掟を破る時―それぞれの哀切と尊厳が胸に迫る表題作ほか、昭和四十年の日帰りスキー旅行を描く「帰り道」、学徒将校が満洲で奇妙な軍人に出会う「流離人」など華と涙の王道六編。 ☆★★ 浅田節がいつもより緩くてかなり残念っ!
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
読了日:06月25日 著者:カズオ イシグロ
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。 ☆☆☆ 映画がとても素晴らしかったので読んでみたかった原作。実話ではないけど、どこかで実際にありそうな、起こりそうな話。青春小説のようでそうで無い話。淡いトーンで書かれているがとても怖い話。
物語のおわり (朝日文庫)
読了日:06月27日 著者:湊 かなえ
病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。 ☆☆☆ なんとまぁよくもこんなお話を考え出すものだと…。深い、とてもとても深い。
ツナグ (新潮文庫)
読了日:06月01日 著者:辻村 深月
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。 ☆★★ 伏線の回収の仕方は巧みながら、何が訴えたかったのかがぼやけてしまったようで、少し盛り足りなかったなぁ。けっこう辛辣なのは気に入ってはいたんやけど。
i (ポプラ文庫)
読了日:06月05日 著者:西 加奈子
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる、ある「奇跡」が起こるまでは…。 ☆☆☆ 深すぎて刺さりすぎて、怖いくらいに感動しながら一気に読んだ。自分は57年も生きていて、そんなこともわかっていなかったのかとわからされた…。
永遠の仔(四)抱擁 (幻冬舎文庫)
読了日:06月06日 著者:天童 荒太
笙一郎と梁平の三人だけで母の葬儀を終えた優希は、悲しみを振り払うように再び病院に戻っていた。失踪を続けていた聡志は笙一郎の前に現れ、事件の真相と姉への思いを語り始めるが、捜査の手が伸びたことで再度逃走を図り、交通事故に遭い病院に搬送される。意識を取り戻した聡志に、優希は長年抱えてきた秘密を告白する決意を固めたが…。 ☆☆★ いよいよ激しい展開が見られる中で、悲劇は起こる。どう考えても救いようがない展開なんだが、半端に描写力で、読んでる方を置き去りにしない。さて、ラストはどうなるのか…読みたくない気持ちもあるのだが…。
永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)
読了日:06月09日 著者:天童 荒太
母に続き弟まで喪ってしまった優希、母と優希への愛情にもがき苦しみ続けた笙一郎、そして恋人を殺害されてしまった梁平。三つの無垢なる魂に最後の審判の時が訪れる―。十七年前の「聖なる事件」、その霧に包まれた霊峰に潜んでいた真実とは?“救いなき現在”の生の復活を描き、日本中に感動の渦を巻き起こした永遠の名作、衝撃の最終章。 ☆☆☆ 最後の展開はさすがに自分には想像できなかった。長い小説だったが、入ったら出られないような作品た。この作品をどう受け止めるかは、ひとりひとり読者の問題なのだろうが、自分の中ではすっと落ちた。
限界集落株式会社 (小学館文庫)
読了日:06月12日 著者:黒野 伸一
起業のためにIT企業を辞めた多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる。現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが……。 ☆★★ 農業の未来や、限界集落の問題は、そう簡単に解決策がみつかるものではないが、巧く物語にはしている。しかし、上っ面をなめているだけで、細かな話の流れに脈絡がなく、ご都合主義的な点が残念だった。
([な]13-5)ズッコケ中年三人組 それいけズッコケ40歳 (ポプラ文庫)
読了日:06月15日 著者:那須 正幹
小学校を卒業して28年。花山町商店街でコンビニ店長をつとめるハチベエ、母校の中学の社会科の先生になった独身のハカセ、就職した会社が倒産して職探し中のモーちゃん。いまいちパッとしない不惑の三人に、あの怪盗Xが再び挑戦してきた。三人は挑戦を受けるのか…? ☆★★ 児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズってのがあってこの作品のようだが、その元のシリーズを読んでないので、あかんかったわ~。
北緯四十三度の神話 (文春文庫)
読了日:06月18日 著者:浅倉 卓弥
雪深い町で育った桜庭菜穂子、和貴子姉妹。姉の菜穂子は地元の大学に進学し、そのまま大学の助手を、妹・和貴子は東京の大学を卒業後、故郷に戻り、ラジオ局でDJをしている。姉が中学時代に淡い想いを抱いていたクラスメート・樫村と和貴子が婚約したことを発端に二人の心の溝は広がっていったが―。雪国を舞台に姉妹の心の成長と和解を描いた感動の物語。 ☆★★ 一人の男性を巡って溝ができてしまった姉妹の関係が、二人の成長によって和解していくしみじみとしたお話ながら、なんかわざとらしくて、もひとつ入っていけんかった。
獅子吼 (文春文庫)
読了日:06月19日 著者:浅田 次郎
「けっして瞋るな。瞋れば命を失う」父の訓えを守り、檻の中で運命を受け入れて暮らす彼が、太平洋戦争下の過酷に苦しむ人間たちを前に掟を破る時―それぞれの哀切と尊厳が胸に迫る表題作ほか、昭和四十年の日帰りスキー旅行を描く「帰り道」、学徒将校が満洲で奇妙な軍人に出会う「流離人」など華と涙の王道六編。 ☆★★ 浅田節がいつもより緩くてかなり残念っ!
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
読了日:06月25日 著者:カズオ イシグロ
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。 ☆☆☆ 映画がとても素晴らしかったので読んでみたかった原作。実話ではないけど、どこかで実際にありそうな、起こりそうな話。青春小説のようでそうで無い話。淡いトーンで書かれているがとても怖い話。
物語のおわり (朝日文庫)
読了日:06月27日 著者:湊 かなえ
病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。 ☆☆☆ なんとまぁよくもこんなお話を考え出すものだと…。深い、とてもとても深い。
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