よしーの世界

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アメリカン・ユートピア(2020年米映画)

2022-06-13 07:06:22 | 日記
オープニングからウルウルしてしまった。エンディングが近づく頃には、涙が出てきて困った。いくつ

かのシーンはユーチューブでも観ることが出来るので映画自体を予想しすぎたかもしれません。しかし

予想を遥かに超える展開に、観ていて溢れ出す感情を抑えることが出来ません。


「音楽と政治を結び付けるな」とかの日本人的批判は目にしていましたが、現実を見るべきだと思いま

す。明らかに日本でも貧困は蔓延し、アメリカでは格差がさらに拡大し、銃による理不尽な死が増え続

けている。私たちが生きている事、すなわち人生=生活=政治なのです。歌の根底にあるメッセージは

普遍的な愛でしょう。音楽(歌)の持つ力を改めて思い知らされました。


本作品の主役・デヴィッド・バーン率いるトーキング・ヘッズは元々パンク・バンドの聖地「CBGB」

出身です。バーンのアフリカン・リズムに傾倒する姿勢からポスト・パンクと呼ばれ、今ではアメリカ

ロック界を代表する存在になってしまった。映画の中でも選挙の投票を呼び掛けるシーンがありますが、

当然の成り行きでしょう。


パントマイムや前衛的なパフォーマンスの要素を取り入れ、マーチング・バンドさながらに舞台を縦横

無尽に動き、歌い、演奏するダイナミックなショーで最後まで全く飽きさせません。訴えていることは

一貫性があり、強固で感動しました。ネットで販売していますし、ブルーレイも出ていますので、是非

一度ご覧ください。


   アメリカン・ユートピア(2020年米映画)
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