Route 136

国道136号線―セラピストの日記

デブになる足

2012年09月28日 | 心・体
カサハラ式フットケアの勉強を始めてから、自分のサロンのお客様だけでなく、すれ違う人々や(夏なので皆さんサンダル、チェックしやすい◎)や公共浴場で足の観察をしていました。

するとあることが分かったのです!

足の5本の指先が地面から浮いている人は…脚が太い

足の5本の指先が地面から浮いていない人は…脚が細い!

これ浮いていない人の足↓

    
 (C)Ashiura Balance Laboratory

指先が浮いていない人は地面をしっかりとつまむように踏みしめることができるのです!

ですので写真を見てわかるように、指を段上に曲げることができます。

これはどういうことを意味するかというと、足に筋力があり、指のクッション機能がしっかり働いているので、動いている時に足が地面からの衝撃を吸収できているということなのです。

地面からの衝撃を土台=足で吸収できると…身体が安定し、骨格の負担が減ります。

逆にもし吸収できなければ…

地面からの衝撃を受け続けることで

 ―筋肉は身体を守ろうとして硬くなる
 ―骨はいつか疲労骨折を起こす

この疲労骨折、建物と同じで、震動を与え続ければ徐々に壁にひびが入るように、特に大きな衝撃がなくてもある日突然骨折というかたちでやってくるので、負傷の瞬間を特定できず、原因不明…「使い過ぎ」「運動のし過ぎ」「歳のせい」「太り過ぎ」として片付けられてしまっているかもしれません。


積み木の原理で、土台がしっかりしていれば「細く高く積める」ように、
身体も同じで「細くてしなやか バランスのとれた身体」になる

ということです。

ですので、皆さんも足をチェックしてみて下さい。

どうですか???

カナロアのお客様では両足でつまめている方は2割ぐらいでした。

意外に少ないと思いませんか???



  

これ私の足なのですが、右足は(地面を)つまめているのに左足はつまめてないのがわかりますか?

左足の指は実際うまく力が入りません。

昔から右足はケガばかりしていていつも重だるく、内反小趾も強くでていたので、この半年右足のみにテーピングをやっていました。

その差がでたのでしょうか???

もともと自分の右足がどんな状態だったのか、足の勉強を始める前にチェックしていなかったので元の状態がわかりませんが…

左右差がこんなに出てしまったので、最近は左足にもテーピング/サポーターをしています。

  

写真をみると左足がさっきよりつまめているのがわかりますか?
指の折り曲がり具合が違います。
実際力も入りやすくなります。

テーピングで矯正すると、親指と小指を広げることで残り真ん中3本の指が前に出るので、5本の指に均等に体重がかかるようになります。

筋力的には親指が一番強い指ですが、やはり指は5本あるので5本同時に使われた方が踏ん張り力も全然変わってくるのです。

テーピングを貼ってまずお客様が口にすることは

「足が安定している」「安心して立っていられる」

でした。

これが本来の足なのです

ちなみに私は足首がかなり太く、ふくらはぎはししゃもです。
しかし腿はぷよぷうよ。肉割れもあります。

そうなる原因は地面を踏ん張れない足だったのです

肉割れも地面からの衝撃からくるのだとか。。。


では

足の5本の指が地面から浮いている人がどうして太くなるかというと

   
 (C)Ashiura Balance Laboratory

図のように本来指先も含めた3点で支えるところを2点で支えると、かかと重心(後ろ体重)になり、不安定になります(実際にやってみるとわかります)。

すると身体を安定させようとお尻やももに力を入れます。
このことが繰り返されると自然と筋肉が発達…しかしいずれ疲労が蓄積

筋肉が疲労すると凝り固まるので筋肉のポンプ作用が減少し、動かせる範囲も小さくなるため、より循環が悪くなりむくんできます。
さらに筋肉を疲労させまいと脂肪を蓄え始めるのです
下肢(お尻から下)の筋肉量は全身の70%を占めるので、下肢が狂うと生理機能も含めた全身のバランスにも悪影響を及ぼします。

実際、ふくらはぎがかなり硬くなっている方は全身がむくんでいます。

これデブの初期症状。

デブの始まりはまず代謝不良(むくみ)です。

そして下の右図を見て下さい。
かかと重心になるとバランスをとろうとして身体が前かがみ(猫背)になります。
前かがみになると腹筋を使って姿勢を保たなくなるので、腹筋が弱り、お腹がぷよぷよしてきます。

お腹がぷよぷよになるとこれまた太りやすくなる

そのメカニズムはまたいつか説明しますね。

   
 (C)Ashiura Balance Laboratory

ですので重心を下図のように3点に戻し… 且つ

   
 (C)Ashiura Balance Laboratory

おへそと恥骨を広げるように立つとお腹がへこんだ状態になり、腹筋をつかって姿勢をキープしていることになるので、お腹の筋トレになり締まってきます。

こうなると自然と肩も下に落ち、肩こりもなくなります。

これ、カナロアのお客様で実践した方がいて、体重が3kg落ちた方がいらっしゃいました。

私も実践組の一人です。ここ2年、腹筋も(まあまあ)締まっているし、体重もキープできています。


では、今一度足の指のチェックを!

自分も含め周囲の方のも是非。

出来ない方は地面をつまむ訓練を。

指の関節が固いなら指を一本一本回したりほぐしたりして、関節をゆるめてからつまむ訓練をしてみて下さい。

テーピングをした状態だとなお効果的です。


指で地面がつまめている方は身体の故障・ケガが少なく、脚も細い!
指で地面がつまめていない方は身体の故障・ケガが多く、脚が太い!
ついでに身体も太いかも?!

ということで、これから秋の行楽シーズン♪
山登りする方は靴の中で指を浮かせず、しっかりと踏ん張って上り下りしてみて下さい。
筋肉痛の出方が全然違います。

私、実践して実感しました。

皆さんも是非試してみて下さい


最後に…

人間のご先祖さんは猿です。
猿は足を手のように使います。
足でいろいろなものをつまみます。

   

写真の赤ちゃん猿は手と足でしっかりとお母さん猿の背中をつかんでいます。

原始に還ればこれが本来の足の姿。

人は2足歩行するようになり身体に様々な変化を起こしてきました。

この変化は「進化」ですが、

自然界から離れての身体の変化は「退化」なのかも?!

と思ったのでした

だから退化しないためにも、美しくなるためにも、指を使って踏ん張って立って下さい

ついでに強い足で人生も踏ん張るっぺ