姿勢を良くしようと背筋を伸ばして上へ上へ伸び上がろうとする人はいますが、「足が地面を押すから上へ伸び上がれる」
と考える人は数少ないと思います。
無理もありません。
メディアでは特別取り上げませんし、義務教育でも習わない、靴が足の機能を果たしているのでこの足の使い方、そして機能の重要性に目がむかなくなるのは、、、当然だと思います
現に目がむいている方は、足に何かしらの症状があるか、裸足のスポーツ(武道・新体操など)をされていたか、あるいは単なる筋肉オタク、あるいは足マニアだったりして
私がこの「足が地面を押すから上へ伸び上がれる」という考えを知ったのは3年前のロルフィングの合宿の時でした。授業中、みんなで歩きながらその感覚を養いました。しかしその時は "なぜそれが大切なのか" を心から理解していませんでした。
理解できるようになったのは笠原式フットケアを学んでからです。
ですから何かのきっかけがないと出会えない考え方かもしれませんね。
現代人は地面を押す筋肉・地面をつまむ筋肉が弱っているのと、足が変形している方が多いので、両足はまだしも片足で地面を押すとほとんどの方が力が入らなかったり、ふらふらしてしまうかもしれません。
でもちょっと足の使い方を変えるだけで解消することができます。
つまり「地面を押せる足」になるとうことです。
これを踏まえて「足が地面を押すから上へ伸び上がれる」体の使い方ができるようになると、疲れにくく、バランスのとれた美しいボディラインを造りだすことができます。
正しい筋肉がつくからです。
ではやってみましょう
地面をしっかり押すために指先も含めた足裏全体を使って立ってみます。
両足から始め、次は片足ずつです。
この時、重心がつま先よりでないか、かかとよりでないか、あるいは左右に偏っていないか、チェックしてみてください。
現代人はつま先が浮き、重心がかかとよりにきているというデータがでています。
全体重心にすると足のアーチに体重がしっかりとのり、足が正しく使えるようになります。
足アーチは免震機能そのものなので、地面からの衝撃を吸収無害化し、骨格の負担をかなり減らしてくれます。
もし足が靴型に固まり、5本の指が合体して馬の蹄のようになっていたら、5本の指が離れてスムーズに動かせるようになるまでストレッチをかけてください。
そして次に…これが大切↓
「A DAYNAMIC RELATION TO GRAVITY」 Edward W. Maupin, Ph.D.より
図だけをみたら意味不明なのですが…
重心が定まった2本の足の上に骨盤の環が、骨盤の環の上に横隔膜の環が、横隔膜の環の上に肩の環が平行にのるようにします。
こうすると重い頭を胴体でしっかりと支えることができ、自然に肩も下がります。
猫背の方は明らかに肩の環が前方にきています。
肩の環だけで頭を支えようとするので肩・首がガチガチにこります。
では分かりやすく写真で。
「能に学ぶ身体技法」安田 登著より
正面から見ると足から目のラインが全て平行です。
横から見ると耳と肩(肩峰)が一緒のライン上(これ重力線といいます)にきます。
COG(白丸)は重心となるところ、武道でよく鍛える丹田という場所です。
重心は重力線よりは少し後ろにきます。
これが理想的な立ち方であり、動作の基本となるものです。
このラインからずれると体に歪みがあり、体が正しく使えていないと思って下さい。
足が正しく使えていない方や足が変形している方は・・・たぶんずれています。
そしてこのように立つためには下図のように骨盤の使い方が重要なポイントになってきます。
「能に学ぶ身体技法」安田 登著より
骨盤を前傾させないこと!
背筋をピンっとのばした反り腰の軍隊立ちは体にとってはマイナスです。
上の図の位置に骨盤がキープできない方は、腹筋のなかでも体の奥にある腹筋(腸腰筋)がかなり弱っています。
そういう方は見た目でわかります。
なぜなら
腹がでているからです
and ぷよぷよもしている
ですが、ハードな筋トレは必要ありません。
上の図&写真のように姿勢をキープするだけで自然と筋力がついてきます。
いずれおなかもへこんできます。
そして最初に戻るのですが
地面を押すから上へ伸び上がれる体になれるのです
これ、実は武士道の根源です。
武士が世界に誇るパワーと精神を維持できたのは、この体の使い方にあったという考え方があります。つまり
腹筋(深層筋)が強かった!
なぜ強かったのか?
それは
骨盤の位置に帯があるため、帯がゆるまないように腹筋(特に腹横筋)を使っていた。
骨盤の位置に重い刀を携えていたため、それで姿勢がブレないように腹筋(特に深層筋)を使っていた。
鞘から長い刀を抜く時にも腹筋で踏ん張っていた。。。
自然と腹筋が鍛えられる生活環境にあったということです。
さらに草履をはくことで足も鍛えられます。
だから下半身がかなり強靭だったと思います。
動作の中心、そして重心は常にハラ。
実は精神もハラに置いていました。
頭ではなく「ハラ」でいろいろと考えていたんですね~。
ハラ=腸。
実は腸は「第2の脳」とも言われ、脳の指示を受けなくても独自に活動できる神経ネットワークを持っていることがわかっています。ですからハラ感覚は野生的であり、理性的なものかもしれません。
脳で考えるより正しい判断ができるかも?!
ハワイアンも迷った時はハートではなく「Na'au ナアウ」つまりハラに聞くそうです。
ですから腹筋(深層筋)を鍛えることは姿勢をよくするだけでなく、精神を鍛えることにも繋がるかもしれませんね
「姿勢をよくしましょう!」
と言われた時に何をどうするか、もうお分かりですよね?
地面を押して立つ。
そのためには指先も含めた足裏全体重心。
骨盤・横隔膜・肩の3つの環を平行に保つ
そのためには骨盤は地面に対して平行。前傾させない。
私自身、上記のことを普段の生活の中でだいぶ意識できるようになりましたが、大きな動きではないので、それなりに意識しないとすぐに今までの体の使い方に戻ってしまいます。
小さな動きというのは逆に難しい・・・。
ですが少しずつ正しています。
今の若者はひょろひょろ。腰がひけてアゴが上をむき、口をぽかんと開けてます。
口呼吸って体に有害。鼻呼吸に戻すには姿勢から直さないとダメなんですね~。
若者よ、武士を見よ!
武士の姿勢は美しい。
そしてその精神。武士道を受け継いでちょうだい!
あれ、何でこんな〆になっちゃったんだろう・・・
若者だけでなく、2013年を迎えられた皆様、縁あってこのブログを読まれた皆様、実践してみてください。
心も体も武士になりましょう
女子もいいいのか??
と思いつつ。
いいのです。強い女子は頼もしい。
本年もよろしくお願いいたします
と考える人は数少ないと思います。
無理もありません。
メディアでは特別取り上げませんし、義務教育でも習わない、靴が足の機能を果たしているのでこの足の使い方、そして機能の重要性に目がむかなくなるのは、、、当然だと思います
現に目がむいている方は、足に何かしらの症状があるか、裸足のスポーツ(武道・新体操など)をされていたか、あるいは単なる筋肉オタク、あるいは足マニアだったりして
私がこの「足が地面を押すから上へ伸び上がれる」という考えを知ったのは3年前のロルフィングの合宿の時でした。授業中、みんなで歩きながらその感覚を養いました。しかしその時は "なぜそれが大切なのか" を心から理解していませんでした。
理解できるようになったのは笠原式フットケアを学んでからです。
ですから何かのきっかけがないと出会えない考え方かもしれませんね。
現代人は地面を押す筋肉・地面をつまむ筋肉が弱っているのと、足が変形している方が多いので、両足はまだしも片足で地面を押すとほとんどの方が力が入らなかったり、ふらふらしてしまうかもしれません。
でもちょっと足の使い方を変えるだけで解消することができます。
つまり「地面を押せる足」になるとうことです。
これを踏まえて「足が地面を押すから上へ伸び上がれる」体の使い方ができるようになると、疲れにくく、バランスのとれた美しいボディラインを造りだすことができます。
正しい筋肉がつくからです。
ではやってみましょう
地面をしっかり押すために指先も含めた足裏全体を使って立ってみます。
両足から始め、次は片足ずつです。
この時、重心がつま先よりでないか、かかとよりでないか、あるいは左右に偏っていないか、チェックしてみてください。
現代人はつま先が浮き、重心がかかとよりにきているというデータがでています。
全体重心にすると足のアーチに体重がしっかりとのり、足が正しく使えるようになります。
足アーチは免震機能そのものなので、地面からの衝撃を吸収無害化し、骨格の負担をかなり減らしてくれます。
もし足が靴型に固まり、5本の指が合体して馬の蹄のようになっていたら、5本の指が離れてスムーズに動かせるようになるまでストレッチをかけてください。
そして次に…これが大切↓
「A DAYNAMIC RELATION TO GRAVITY」 Edward W. Maupin, Ph.D.より
図だけをみたら意味不明なのですが…
重心が定まった2本の足の上に骨盤の環が、骨盤の環の上に横隔膜の環が、横隔膜の環の上に肩の環が平行にのるようにします。
こうすると重い頭を胴体でしっかりと支えることができ、自然に肩も下がります。
猫背の方は明らかに肩の環が前方にきています。
肩の環だけで頭を支えようとするので肩・首がガチガチにこります。
では分かりやすく写真で。
「能に学ぶ身体技法」安田 登著より
正面から見ると足から目のラインが全て平行です。
横から見ると耳と肩(肩峰)が一緒のライン上(これ重力線といいます)にきます。
COG(白丸)は重心となるところ、武道でよく鍛える丹田という場所です。
重心は重力線よりは少し後ろにきます。
これが理想的な立ち方であり、動作の基本となるものです。
このラインからずれると体に歪みがあり、体が正しく使えていないと思って下さい。
足が正しく使えていない方や足が変形している方は・・・たぶんずれています。
そしてこのように立つためには下図のように骨盤の使い方が重要なポイントになってきます。
「能に学ぶ身体技法」安田 登著より
骨盤を前傾させないこと!
背筋をピンっとのばした反り腰の軍隊立ちは体にとってはマイナスです。
上の図の位置に骨盤がキープできない方は、腹筋のなかでも体の奥にある腹筋(腸腰筋)がかなり弱っています。
そういう方は見た目でわかります。
なぜなら
腹がでているからです
and ぷよぷよもしている
ですが、ハードな筋トレは必要ありません。
上の図&写真のように姿勢をキープするだけで自然と筋力がついてきます。
いずれおなかもへこんできます。
そして最初に戻るのですが
地面を押すから上へ伸び上がれる体になれるのです
これ、実は武士道の根源です。
武士が世界に誇るパワーと精神を維持できたのは、この体の使い方にあったという考え方があります。つまり
腹筋(深層筋)が強かった!
なぜ強かったのか?
それは
骨盤の位置に帯があるため、帯がゆるまないように腹筋(特に腹横筋)を使っていた。
骨盤の位置に重い刀を携えていたため、それで姿勢がブレないように腹筋(特に深層筋)を使っていた。
鞘から長い刀を抜く時にも腹筋で踏ん張っていた。。。
自然と腹筋が鍛えられる生活環境にあったということです。
さらに草履をはくことで足も鍛えられます。
だから下半身がかなり強靭だったと思います。
動作の中心、そして重心は常にハラ。
実は精神もハラに置いていました。
頭ではなく「ハラ」でいろいろと考えていたんですね~。
ハラ=腸。
実は腸は「第2の脳」とも言われ、脳の指示を受けなくても独自に活動できる神経ネットワークを持っていることがわかっています。ですからハラ感覚は野生的であり、理性的なものかもしれません。
脳で考えるより正しい判断ができるかも?!
ハワイアンも迷った時はハートではなく「Na'au ナアウ」つまりハラに聞くそうです。
ですから腹筋(深層筋)を鍛えることは姿勢をよくするだけでなく、精神を鍛えることにも繋がるかもしれませんね
「姿勢をよくしましょう!」
と言われた時に何をどうするか、もうお分かりですよね?
地面を押して立つ。
そのためには指先も含めた足裏全体重心。
骨盤・横隔膜・肩の3つの環を平行に保つ
そのためには骨盤は地面に対して平行。前傾させない。
私自身、上記のことを普段の生活の中でだいぶ意識できるようになりましたが、大きな動きではないので、それなりに意識しないとすぐに今までの体の使い方に戻ってしまいます。
小さな動きというのは逆に難しい・・・。
ですが少しずつ正しています。
今の若者はひょろひょろ。腰がひけてアゴが上をむき、口をぽかんと開けてます。
口呼吸って体に有害。鼻呼吸に戻すには姿勢から直さないとダメなんですね~。
若者よ、武士を見よ!
武士の姿勢は美しい。
そしてその精神。武士道を受け継いでちょうだい!
あれ、何でこんな〆になっちゃったんだろう・・・
若者だけでなく、2013年を迎えられた皆様、縁あってこのブログを読まれた皆様、実践してみてください。
心も体も武士になりましょう
女子もいいいのか??
と思いつつ。
いいのです。強い女子は頼もしい。
本年もよろしくお願いいたします