週刊☆彡星野村

星野村スタッフの新着情報や身近な話題をご紹介!!

天文台今昔

2020年01月19日 | 天文台日記

星野村に天文台が出来たのが1991年。もうすぐ30周年になろうとするこの頃です。

お客様のなかにはとても久しぶりにお見えになられる方もいらっしゃいます。

今はレストランも無くなり、そこには巨大なドーム屋根ができています。

出来たばかりの木造りの床がピカピカしていたとか、スタッフも覚えていないような

お話を聞いたり、当時は小さかったお子様がもう成人されたなどお聞きすると、

ここ星野村と星の文化館の歴史を感じます。

2006年の星の文化館。ドームは1つで左にはレストランがありました。

2019年の星の文化館。ドームが2つに、玄関アプローチも広くなりました。

2017年に星の文化館が大幅リニューアルして3年数か月たちました。

一番変わったのが100㎝望遠鏡の導入でしょう。

29年前と比べると、バリアフリー化、コンピューターの進歩などにより、

格段に使いやすく見やすくなりました。

ドーム2にはエレベーターも付き、ベビーカー、車いすでも楽に上がることができます。

さらに、2019年10月には天体望遠鏡のかなめ、主鏡・副鏡を新しく交換、調整しました。

ただ、より良く見ようとすると、どうしても鏡を冷やす必要があります。

なるべく早く窓を開け室内の気温を下げなければなりません。

冬は特に夜の寒さがしみます。ドームのスリット窓にガラスなんてないからですね。

そうして深夜に接眼レンズを覗いて見る星はきれいです。

建物が変わっても、人が変わっても、昔も星は同じようにみえていたのだと思うと

宇宙の広大さにしみじみとしてしまいます。

(泉)

 


はやぶさ2展示

2020年01月14日 | 天文台日記

2019年10月に新しく入った展示、

小惑星探査機はやぶさ2の模型。

入った当初は「こんな大きな展示が入って大丈夫なのかな」と思っていましたが、

3ヶ月たって馴染んできました

本物そっくりの外観は細かいところまで再現してあって、

間近に見ると感心してしまいます。

特に小惑星に着地するときに使うサンプラーホーン、

フラッシュをとっても明るく反射するターゲットマーカーは

見応えありです

ここまで細密なモデルを近くで見られるのは九州では珍しいので、

ぜひ実際に見に来てください

本物のはやぶさ2は宇宙にいて、地球に降り立つことはありません。

2020年1月現在、地球に向けて飛行中です。

年末には地球の近くに戻って、小惑星のサンプル入りのカプセルを

届けてくれるそうです

星の文化館でも宇宙のこと、探査機のことを知ってもらうため、

イベントを企画中です。

お楽しみに


八女星のまつり2019が開催されました。

2019年11月13日 | イベント

今年も11月9日(土)・10日(日)に「八女星のまつり2019」が開催されました。

まつりメイン会場の「平和の広場」には、地域の特産品が並び、

太鼓チームの勇壮なリズムが秋の空いっぱいに響いていました。

星の文化館も、恒例の太陽観望会と、天体望遠鏡作りワークショップで参加しました。

 天候もよく、のどかな一日でした。

山は紅葉が始まり、秋晴れの中、たくさんの出店で賑わいました。

地元で採れる竹の皮を使ったワークショップ。

大人気。抹茶綿菓子。

 

天文台からは出張太陽観望会も。

 

深まる秋の中、太鼓の音と秋の味覚を楽しんでいただけました 

 

 


太陽系の惑星の名前言えますか?

2019年08月24日 | 天文台日記

8月も終わりに近づき、早いところはもう夏休みも終わって新学期が始まる学校もあるようですね。

今年も夏休みの自由研究に星の観察をするために、天文台にもたくさんのお友達がきてくれました。

土星や木星を望遠鏡で見ながら「すいきんちかもくどってんかい…」と暗唱していましたね。

8月24日は惑星にとって大きな出来事があった日です。

2006年8月24日、チェコのプラハで開かれていた国際天文学連合(IAU)総会で、冥王星が惑星から「矮(わい)惑星」に決まりました。 この日から冥王星は「惑星」ではなくなり、太陽系の惑星は「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」と決まったのです。

私なんかは子供の頃に「すいきんちかもくどってんかいめい」と習ったので、間違えないように気をつけねば…

そもそも惑星ってなんなの?他の天体とどう違うの?という疑問が沸きますよね。

国際天文学連合によると、”1.太陽系の惑星とは、太陽の周りを回り、十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、自分の軌道の周囲から他の天体をきれいになくしてしまった天体である。”(国立天文台ホームページより)

つまり惑星と呼ばれるには

.星が太陽の周りを回っていること。

.十分な大きさなので、重力が強いために丸い形をしていて、

.自分の軌道周辺でいちばん大きく、他の天体が回っていないこと。

 

それに対して冥王星は、

.月より小さく(半径が1195キロメートルしかない)

.軌道は海王星の内側にまで入り込んでいて、さらに17度も傾いた面を回っているし、

.冥王星の近くに同じような天体がいくつも発見されているために、

惑星というより矮惑星、準惑星という分類にしようという結果となったのです。

だけど冥王星は謎が多くまだまだ新しい発見がありそうです。

 2015年にはアメリカの探査機「ニューホライズンズ」が初めて冥王星に接近しました。

冥王星のそばを通り過ぎながら、表面の様子を詳しく撮影しました。

画像:NASA

色の違う地表やハート型にも見える模様など。 NASAのホームページにはたくさんの画像が掲載されています。

地上からはなかなか見ることができない冥王星、地球からの距離はおよそ59億1,510万kmの距離にある月より小さな星を、

過ぎていく夏には思いを馳せてみてはいかがでしょう。

冥王星はこの夏は、いて座にあって、土星のすこし東に位置します。観察は難しいです。

(泉)

 


七夕は2回ある?

2019年07月14日 | 季節の話題

みなさんは七夕に笹を飾りましたか?

子供の頃に、里芋の葉っぱなどの草露を集めて墨をすり、

筆を持たされてお願い事を書かされた思い出があります

 

織姫彦星の物語でも、機織りをしていた織姫にあやかって、

裁縫や縫い物が上達するようにとはじまったものだといわれています。

ですので、短冊に書く願い事は「たからくじがあたりますように

ではなく

「〇〇が上達しますように」と書くほうが良いみたいです

さて、この七夕は一般的に7月7日となっていますが、

最近では「伝統的七夕」といって8月に行うところもあります。

 

国立天文台によると、現在の暦での7月7日は、日本の梅雨にあたり、

なかなか晴れることが少なく星が見られないために、

旧暦の7月7日にあたる日を「伝統的七夕」として知ってもらおうと始まりました

太陰太陽暦にもとづく七夕。

この日は毎年変わります。

その日をどうやって決めるのか…

 

”二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、

処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目が「伝統的七夕」の日です。”

ということですので、

・まず今年2019年の処暑は8月23日で、これより前。

・処暑に最も近い新月の日は8月1日なので、これから7日後。

・これで今年の伝統的七夕は「8月7日」ということがわかります。

 

星の文化館では、7月7日から7月30日まで七夕観望会として、夏の星や星座を観望しています

また、1階プラネタリウム前に願い事を書いた短冊を吊るせるようにしています

観測室ではイベント後も引き続き夏の星を見ることができますので、

自分の叶えたい目標や夢を書きにきてください

集まった短冊は7月末に七夕神社に奉納します。