皆さんこんにちは、 ron です。
朝、茶の文化館に出勤すると、誰もいないはずのホールから、窓をコンコンと叩く音が聞こえてきます。何かなと怪訝に思って見に行くと、野鳥です。ホールに閉じ込められて、窓を抜けて外に出ようと必死にもがいている音でした。黒い体に灰色っぽい羽根と白い腹。シジュウカラです。
捕まえて逃がそうと思いましたが、手の届かない高いところにいて、近づいても警戒してバタバタとすぐ飛んで逃げていきます。諦めてとりあえず館内の窓をすぐに全開。排煙窓まで開けて出口を作りましたが、なかなか出て行ってくれません。
そうすると中庭のほうからツツピー、ツツピー、ツツピーと鳴く声が聞こえます。木の枝にシャンと背筋を伸ばして、黒いネクタイとスーツを着こなすサラリーマン。こちらもシジュウカラです。首のネクタイの模様がくっきりと大きく、こちらはオスのようです。でもいつもと少し様子が違います。普段はちょっとでも動くそぶりを見せると警戒して逃げてしまうんですが、今日はなかなか逃げないのです。
少し近づいてみても、ツツピー、ツツピーと鳴きながら逃げようとはしません。どうやら閉じ込められたシジュウカラとツガイのようで、鳴きながら心配そうにこっちを見ています。
幸い館内に閉じ込められたシジュウカラは茶の文化館のスタッフの手も借りながら(ひと騒動でしたが・・)排煙窓から逃げ出すことができました。ずっと鳴いていた中庭のオスもその後すぐいなくなったので、きっと再会できてるはずです。
初夏の朝のひとコマでした。
[ron]