週刊☆彡星野村

星野村スタッフの新着情報や身近な話題をご紹介!!

2020年部分日食

2020年06月22日 | 天文台日記

6月21日の部分日食、皆さん見ることできましたか?

梅雨の時期なので、観測は難しいとスタッフ皆思っていましたが、週間天気予報で晴れの予報が!!

うまく梅雨の中休みと重なりました。

 

当日は、お昼過ぎまで曇っていました。

スタッフ、お客様も心配していましたが、日食が起こる時間になって快晴に!

太陽の欠けている様子をしっかりと観測できましたよ。

今回は、「二〇加煎餅」の東雲堂さんにご協力頂き、にわか面日食グラスを数量限定で配布しました。

次回、福岡で観測できる日食は10年後の2030年6月です。

今回購入した日食グラスを是非大事に保管しておいてくださいね。

(咲)

 


天文台今昔

2020年01月19日 | 天文台日記

星野村に天文台が出来たのが1991年。もうすぐ30周年になろうとするこの頃です。

お客様のなかにはとても久しぶりにお見えになられる方もいらっしゃいます。

今はレストランも無くなり、そこには巨大なドーム屋根ができています。

出来たばかりの木造りの床がピカピカしていたとか、スタッフも覚えていないような

お話を聞いたり、当時は小さかったお子様がもう成人されたなどお聞きすると、

ここ星野村と星の文化館の歴史を感じます。

2006年の星の文化館。ドームは1つで左にはレストランがありました。

2019年の星の文化館。ドームが2つに、玄関アプローチも広くなりました。

2017年に星の文化館が大幅リニューアルして3年数か月たちました。

一番変わったのが100㎝望遠鏡の導入でしょう。

29年前と比べると、バリアフリー化、コンピューターの進歩などにより、

格段に使いやすく見やすくなりました。

ドーム2にはエレベーターも付き、ベビーカー、車いすでも楽に上がることができます。

さらに、2019年10月には天体望遠鏡のかなめ、主鏡・副鏡を新しく交換、調整しました。

ただ、より良く見ようとすると、どうしても鏡を冷やす必要があります。

なるべく早く窓を開け室内の気温を下げなければなりません。

冬は特に夜の寒さがしみます。ドームのスリット窓にガラスなんてないからですね。

そうして深夜に接眼レンズを覗いて見る星はきれいです。

建物が変わっても、人が変わっても、昔も星は同じようにみえていたのだと思うと

宇宙の広大さにしみじみとしてしまいます。

(泉)

 


はやぶさ2展示

2020年01月14日 | 天文台日記

2019年10月に新しく入った展示、

小惑星探査機はやぶさ2の模型。

入った当初は「こんな大きな展示が入って大丈夫なのかな」と思っていましたが、

3ヶ月たって馴染んできました

本物そっくりの外観は細かいところまで再現してあって、

間近に見ると感心してしまいます。

特に小惑星に着地するときに使うサンプラーホーン、

フラッシュをとっても明るく反射するターゲットマーカーは

見応えありです

ここまで細密なモデルを近くで見られるのは九州では珍しいので、

ぜひ実際に見に来てください

本物のはやぶさ2は宇宙にいて、地球に降り立つことはありません。

2020年1月現在、地球に向けて飛行中です。

年末には地球の近くに戻って、小惑星のサンプル入りのカプセルを

届けてくれるそうです

星の文化館でも宇宙のこと、探査機のことを知ってもらうため、

イベントを企画中です。

お楽しみに


太陽系の惑星の名前言えますか?

2019年08月24日 | 天文台日記

8月も終わりに近づき、早いところはもう夏休みも終わって新学期が始まる学校もあるようですね。

今年も夏休みの自由研究に星の観察をするために、天文台にもたくさんのお友達がきてくれました。

土星や木星を望遠鏡で見ながら「すいきんちかもくどってんかい…」と暗唱していましたね。

8月24日は惑星にとって大きな出来事があった日です。

2006年8月24日、チェコのプラハで開かれていた国際天文学連合(IAU)総会で、冥王星が惑星から「矮(わい)惑星」に決まりました。 この日から冥王星は「惑星」ではなくなり、太陽系の惑星は「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」と決まったのです。

私なんかは子供の頃に「すいきんちかもくどってんかいめい」と習ったので、間違えないように気をつけねば…

そもそも惑星ってなんなの?他の天体とどう違うの?という疑問が沸きますよね。

国際天文学連合によると、”1.太陽系の惑星とは、太陽の周りを回り、十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、自分の軌道の周囲から他の天体をきれいになくしてしまった天体である。”(国立天文台ホームページより)

つまり惑星と呼ばれるには

.星が太陽の周りを回っていること。

.十分な大きさなので、重力が強いために丸い形をしていて、

.自分の軌道周辺でいちばん大きく、他の天体が回っていないこと。

 

それに対して冥王星は、

.月より小さく(半径が1195キロメートルしかない)

.軌道は海王星の内側にまで入り込んでいて、さらに17度も傾いた面を回っているし、

.冥王星の近くに同じような天体がいくつも発見されているために、

惑星というより矮惑星、準惑星という分類にしようという結果となったのです。

だけど冥王星は謎が多くまだまだ新しい発見がありそうです。

 2015年にはアメリカの探査機「ニューホライズンズ」が初めて冥王星に接近しました。

冥王星のそばを通り過ぎながら、表面の様子を詳しく撮影しました。

画像:NASA

色の違う地表やハート型にも見える模様など。 NASAのホームページにはたくさんの画像が掲載されています。

地上からはなかなか見ることができない冥王星、地球からの距離はおよそ59億1,510万kmの距離にある月より小さな星を、

過ぎていく夏には思いを馳せてみてはいかがでしょう。

冥王星はこの夏は、いて座にあって、土星のすこし東に位置します。観察は難しいです。

(泉)

 


晴天祈願

2019年06月08日 | 天文台日記

6月に入りもうすぐ梅雨入りですね。

作物にとっては恵みの時期ですが、

さすがに曇・雨の日は星空をご案内出来ず、星を目的で来館されたお客様はがっかりされるかと思います

 

晴れるといいな。

 そんな気持ちで、先日、東京都の『高円寺氷川神社・気象神社』に参拝しました。

【気象神社↓】

 日本唯一の気象神社のご祭神は、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)。

知恵の神様として、神話の中では重大な局面で知恵を出してくれる重要な神様です。

また、晴・曇・雨・雪・雷・風・霜・霧など8つの気象現象を制御するといわれています。

 

こちらの神社の絵馬に晴れ祈願をしました。

『星野村が晴天に恵まれ、多くのお客様が満天の星空と出逢えますように。』

絵馬は下駄占いにちなんでいます。

 

これからの時期は夏の星座、木星、土星が見頃を迎えます。

月のない夜は天の川も期待できるので、ぜひとも晴れて欲しいな

 

(咲)