日が沈んだあとの空で最初に光って見えてくる一番星。
今の時期の一番星は西の空に見える宵の明星=金星です。
金星は地球のすぐ内側を回っている惑星で、
夜の早い時間か夜明け前によく見られます。
この金星は太陽との位置関係で丸く見えたり細く見えたりと、
満ち欠けをします。
今はだんだんと細く明るく見えてくる時期で、
9月21日に最大光度を迎えます。
最大光度のころの金星の明るさはマイナス4.6等。
望遠鏡で観察すると、まるで三日月のように欠けて見えます。
夜の観望の時間には残念ながら西空低く傾いているので、
望遠鏡で観察するなら昼の観望の時間がおすすめです。
画像は国立天文台ホームページより
昼間の肉眼金星観察にチャレンジしてみませんか?
9月13日頃、月が金星の近くにあり、金星観察の目印になります。
星の文化館では、昼の観望として、太陽や惑星、一等星などをご案内しています。
画像はステラナビゲータより
この後、金星は10月25日には太陽の方向に(内合)、
そして夜明け前の空(明けの明星)へと移っていきます。
(泉)