10/31の夜、小惑星「2015 TB145」 通称「スプーキー(不気味)」という直径600mほどのものが、時速12万6000kmという超高速で、地球から48万km離れた地点を通過しました。
この距離は、地球と月の平均距離のわずか1.3倍でしかありません。
「ハロウィンに地球滅亡か?」などとショッキングなタイトルでネットニュースを賑わせましたが、どちらかというと月のほうに接近し、地球には衝突しないことはわかっていました。
写真水色の矢印の破線状のものが、2015 TB145です。 10秒露出を14枚重ねたものです。
地球に非常に近いところを通過したために、見掛けの速度がかなり速い動きです。
もちろん何事もなかったのですが、この小惑星は10/10まで発見されませんでした。
万一地球に衝突すれば甚大な被害が出る、この様な小惑星がギリギリまで発見できないとなると、もしもの場合対策が全くとれません。
一日でも早い発見が地球を救う手立てとなりますので、観測体制の世界的な強化が急務ですね。
samでした。