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ハロウィン・ナイトに小惑星接近

2015年11月05日 | 天文台日記

10/31の夜、小惑星「2015 TB145」 通称「スプーキー(不気味)」という直径600mほどのものが、時速12万6000kmという超高速で、地球から48万km離れた地点を通過しました。

この距離は、地球と月の平均距離のわずか1.3倍でしかありません。

「ハロウィンに地球滅亡か?」などとショッキングなタイトルでネットニュースを賑わせましたが、どちらかというと月のほうに接近し、地球には衝突しないことはわかっていました。

写真水色の矢印の破線状のものが、2015 TB145です。  10秒露出を14枚重ねたものです。

地球に非常に近いところを通過したために、見掛けの速度がかなり速い動きです。

 

もちろん何事もなかったのですが、この小惑星は10/10まで発見されませんでした。 

万一地球に衝突すれば甚大な被害が出る、この様な小惑星がギリギリまで発見できないとなると、もしもの場合対策が全くとれません。 

一日でも早い発見が地球を救う手立てとなりますので、観測体制の世界的な強化が急務ですね。

samでした。

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