《内容》
財政破綻寸前の港町に全財産を寄付するという遺言を残し、亡くなった大地主。6年後、その遺産相続人にあたる干場という青年が突如現れた。地元のヤクザ、土建屋、東京の企業舎弟…。干場の出現により、表面上は穏やかだった町に不穏な空気が漂い始める。そして相次ぐ不審死。誰が味方で、誰が敵か?もつれた糸が絡み合うなか、停年まぢかの老刑事が、町に巣食う「悪」に立ち向かう。 (紹介文より)
K
《内容》
主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。所持金は3400円。「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。 (紹介文より)
―――無理だと思うことも、案外やってみるとできることがたくさんあるような気がした
《内容》
浅草は田原町の喜十の店に、今日も北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵がやってきた。べっとりと血の痕がついた黄八丈を指し、事情を知らぬかと問うてくる。汗をかきかき聞き込みを重ねる喜十の前に、水茶屋から身を落とした娘の影がちらついて…。 (紹介文より)
おすすめ!
《内容》
護送車が襲撃され、五人の男が脱走した。脱走した男の一人である大貫修二は、記憶を失い停車中のトラックの前で眠っているところを、ドライバーの早苗に蹴り起こされた。その頃、数日後に迫った連続殺人鬼「サンタクロース」対策配備の準備をしていた池袋署の神崎と黒木は、大貫が脱走したという知らせを聞き、秘密裏に捜査をはじめる。軽快なテンポに乗せて鮮やかに展開される横関ミステリー、驚愕必至の最新刊。 (紹介文より)
☆☆☆☆
初恋・・・・・
《内容》
派遣社員として働く25歳の正志は、会社の倒産をいきなり告げられ、その翌日には同棲していた女になけなしの貯金まで持ち逃げされる。失意から「どうでもいいや」と自殺しかけたところをオカマの泉に助けられ、彼女に連れていかれた東京の下町・新小岩のゲストハウス「枝豆ハウス」で生活し始める。そこで暮らすのは、20代から50代の個性的な面々。「貧しくても自分の好きなことができれば」という価値観の彼らと同居しながらも、「金」への執着を捨てられない正志は、ある日、やけに羽振りのよさそうな児童養護施設時代の仲間・士郎に出会い・・・・・・。第3回「角川春樹小説賞」受賞作。 (紹介文より)
☆☆☆☆
《内容》
「たのしみにしています。ひとごろし、がんばってください」幼い文字で書かれた手紙を読み終えると、その男は温厚な性格で知られる夫妻を惨殺した。やがて、まったく異なる男が第二、第三の殺人を犯す。すべての現場に残された「ひとごろし、がんばりました」というメッセージ。そして容疑者たちは犯行後、ふつりと姿を消した。2ヶ月前の事件で負傷し、娘・美央と引き離され、捜査一課からも外された雪平は、娘への思いに揺れながら、ふたたび捜査へと戻ってゆく―バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。刑事・雪平夏見シリーズ最新作。 (紹介文より)
大正・昭和の浪漫あふれる名邸《起雲閣》へ行ってきました。
1919(大正8)年別荘として築かれ、非公開の岩崎別荘、今はなき住友別荘とならび、『熱海の三大別荘』と賞賛された名邸が基となる《起雲閣》。1947年に旅館として生まれ変わり、熱海を代表する宿として数多くの宿泊客を迎え、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、船橋聖一、武田泰淳など、日本を代表する文豪たちにも愛されてきました。市街地とは思えない緑豊かな庭園。日本家屋の美しさをとどめる本館と離れ。日本、中国、欧州などの装飾、様式を融合させた独特の雰囲気を持つ洋館。優美な気品を醸し出すこれらの施設は、歴史的・文化的遺産として未来に継承されます。
緑豊かな庭園は昭和の時代、“鉄道王”の異名を持つ実業家、根津嘉一郎の手により整えられました。茶人としても知られた根津氏自ら采配を揮い、中央にある巨石は推定約20トン、20人の庭師が2か月近くをかけて運んだといわれています。
ところどころに説明をしてくださる方がいるので、聞けばよかったなと思うことがありました。
この後、重要文化財 旧日向別邸にも行ってきました。