細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

水の柩    著者 道夫秀介

2013-11-16 18:43:41 | 読書メモ ま行

《内容》

自分が“普通”で退屈なことを嘆く中学2年の逸夫と、両親が離婚し級友からいじめを受け“普通”を欲する敦子。あるきっかけで言葉を交わすようになったふたりだが、敦子には秘めた決意があって…   (紹介文より)

 

―――あの頃の日々に戻りたかった。もしそれができるのならなんでもすると思った。しかしもう自分がもとの場所に戻れないことを知っていた。冷たく骨張ったにぎり拳のような感情が、胸の底に力んで震えていた。

―――何かが解決するのと、何かをすっかり忘れてしまうのと、どう違うのだろう

―――忘れることと、忘れずに乗り越えることの違いはどこにあるのだろう


ソロモンの偽証 1部 事件  著者 宮部 みゆき

2013-11-16 18:43:24 | 読書メモ ま行

《内容》

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。その死は校舎に眠っていた悪意を揺り醒ました。匿名の告発状、新たな殺人計画、マスコミの過剰報道、連鎖する犠牲者。死体は何を仕掛けたのか?  (紹介文より)

―――これでいいのか。この言葉でよかったろうか。わたしは本当にこう言いたかったのだろうか。もっとふさわしい言葉を探していたのじゃなかった? ああ、だけど悲痛の重い波をかぶりながら泳ぎ続けるのはあまりにも辛い


虚像の道化師  著者 東野圭吾

2013-11-16 18:42:59 | 読書メモ は行

《内容》

新興宗教の教祖が送る念、奇妙な幻聴、不可思議な殺人現場、犯人が仕掛けたトラップ…。ガリレオこと湯川がすべての謎を解き明かす  (紹介文より)

 

―――人の意見に耳を傾け、自分のやり方や考え方が正しいのかどうかを常にチェックし続けるのは、肉体的にも精神的にも負担が大きい。それにくらべて、他人の意見には耳を貸さず、自分の考えだけに固執しているのは楽だ。


生きるぼくら    著者  原田マハ

2013-11-16 18:42:39 | 読書メモ は行

《内容》

いじめを受け、ひきこもりだった麻生人生。蓼科でひとりぐらしを続ける人生の祖母、中村真麻。対人恐怖症の中村つぼみ。田んぼから三人は前をむいて歩み始めた―。収穫のとき、それぞれの心に温もりが実る。   (紹介文より)

 

―――よかったな、と思ったんだよ。この人と結婚してよかった、ってな。


噂の女   著者  奥田英朗

2013-11-16 16:10:33 | 読書メモ あ行

《内容》

古車店に毎晩クレームをつけに通う3人組、麻雀に明け暮れるしがないサラリーマン、パチンコで時間をつぶす失業保険受給中の女、寺への寄進に文句たらたらの檀家たち―。鬱屈した日々を送る彼らの前に現れた謎の女・美幸。愛と悲哀と欲望渦巻く連作長編小説。  (紹介文より)


八田家書院と御朱印屋敷

2013-11-16 15:09:16 | 散歩・旅  山梨県

 

◆ 八田家書院と御朱印屋敷 ◆

 八田家書院は昭和三十六年十二月七日に有形文化財(建築物)、御朱印屋敷は昭和四十四年十一月二十日に史跡としてそれぞれ山梨県指定文化財となった。

 現存する書院は1601年(慶長六年)に造られた。桁行12.74メートルで七間、梁間6.39メートルで三間半の茅葺き、東は入母屋造り、西が寄棟造りとなっている。

 間取りは南から見て、西から奥の間、中の間、三の間となる。主室となる奥の間は十畳分の広さだが、北側西一畳は床の間として張り出しており、その西脇に付け書院が設けられる。中の間は十五畳の広さを持ち、北奥に二間の床の間が付く。三の間は八畳で、南側に大玄関が東に開く形で配されている。

 奥の間、中の間の南側には一間通りの入側が配され、奥の間西側には濡縁(ぬれえん)が付く。奥の間にはネズミサシの面皮柱(めんかわばしら)、その他はツガなどの面取り柱が使われている。

 全体に簡素な造りではあるが、一方で高雅な趣味をさりげなく取り入れ、独特の統一された空間を醸し出している。江戸期の嗜好の一例を留めた貴重な書院として、八田家に伝わる古文書類とともに、非常に学術的価値の高いものである。

◆ 八田氏について ◆

 八田氏は戦国期に蔵前衆として武田氏に仕えた。家屋敷は天正十年、織田軍の兵火を受けて焼失したため、これ以前の古文書は数少ない。

 武田氏滅亡後家康から庇護を受け、三千四百坪の屋敷地を御朱印地として安堵された。現在の屋敷地はその内の西側一画に当たる。残された古文書には朱印状、日記、人別帳(にんべつちょう)、祝葬儀文書、絵図面など多彩で貴重なものが多い。

 

◆ 朱印とは ◆

 戦国期から江戸初期にかけて、武将が政務や軍事などの命令・許可を称するために文書に用いた朱肉印。古くは禅僧の発給文書に用いられたが、特に戦国期に東国大名が花押(かおう)の代わりに用いた。 【朱印地】 朱印状によって所有の保証された土地で、社寺に下付けされた例が多い。        

八田家には江戸時代から昭和時代にかけての「ひなかざり」が残されていて、毎年春に公開しているそうです。

平成10年1月より12年2月まで半解体修理を実施したそうです。秋に訪れると紅葉が見られるのでしょうね。

観覧料  200円

時間    午前9時より午後4時まで

閉館日  火曜日(休日の場合は翌日)

                      


生存者ゼロ   著者

2013-11-15 18:36:56 | 読書メモ 

《内容》

北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられた。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが…。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで「未知の恐怖」との闘いを描くパニック・スリラー。2013年第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 (紹介文より)


居残り侍-書下し活劇    著者 芦川淳一

2013-11-14 12:36:29 | 読書メモ 

《内容》

品川で破落戸(ごろつき)に絡まれていた小間物問屋の主徳兵衛を救った楽太郎。旅籠で謝礼の酒食にありつくも、なんと主の巾着はスッカラカン。楽太郎を人質に付き馬と一緒に帰ったはいいものの、どうしたわけか二人とも行方知れずに…。お代が支払われるまで、厄介者になってしまった楽太郎。が、次々に持ち込まれる旅籠の事件をバッサバッサと大解決!書下し活劇。   (紹介文より)


塩原八幡宮  逆杉

2013-11-13 22:37:58 | 散歩・旅  栃木県

塩原八幡宮。

・・神秘的です。

 

 

逆杉   国指定天然記念物

約1500年以前より湧水等の恵まれた環境の中で今日なお樹勢盛んな杜の巨木杉、
当境内に多くの根株のみを留めている当初よりも杉の中で逆杉二本は御神前の東西に並ぶ、
連理の御神木として古くより夫婦杉と称せられ相生の杉の御神徳高い杉として敬われている
梢に近く高い幹に垂れた太い枝が多いところから逆杉と呼ばれるようになる。

いい天気でよかった~