《内容》
過去と決別すべく“地獄島”を壊滅させ、釜山に潜伏していた水原は、殺人事件に巻き込まれるが、危ういところを上海から来た女警官・白理に救われる。白は家族を殺した黄に復讐すべく、水原に協力を依頼するが―。日中韓を舞台に、巨大な組織に立ち向かう女性たちを壮大なスケールで描く、『魔女の笑窪』の続編。
(紹介文より)
K
《内容》
過去と決別すべく“地獄島”を壊滅させ、釜山に潜伏していた水原は、殺人事件に巻き込まれるが、危ういところを上海から来た女警官・白理に救われる。白は家族を殺した黄に復讐すべく、水原に協力を依頼するが―。日中韓を舞台に、巨大な組織に立ち向かう女性たちを壮大なスケールで描く、『魔女の笑窪』の続編。
(紹介文より)
K
《内容》
まだ科学捜査も動機なき犯罪もなかった時代、「鬼」と呼ばれた伝説の名刑事がいた。刑事小説の名手、乃南アサによる新シリーズ。
(紹介文より)
☆☆☆☆☆
―――たったそれだけの言葉が、これほど心に沁みるものだと、思ったこともなかった。いや、何もかも、この陽射しと空気のせいかも知れない。ただこうしているだけで、身体の中にたまっていた澱や煤のようなものがすべて消えさっていきそうな感じなのだ。
《内容》
馬庭念流の剣と亜米利加の短筒を自在に操り、端正な顔立ちで女たちを虜にする謎の浪人・不知火隼人。その正体は、将軍の隠し子にして、幕府の密使だった!大奥御年寄・歌橋の命を受け、奥州で消息を絶ったお庭番の行方と仙台藩の不穏な動きを探る隼人に、恐るべき敵が忍び寄る。期待の書き下ろし新シリーズ第一弾。
K
《内容》
明治元年、江戸町奉行所は市政裁判所と名を変え、のち、東京府に移管されて、完全に姿を消した。慶応三年、二五歳で異例の出世をし、南町奉行所定回り同心となった金子弥一郎。お役大事で、まじめに生きてきたこの男にも、コロリの流行、桜田門外の変、彰義隊と、文久、慶応、明治の大変動が襲いかかる。「八丁堀」が消えた明治の世になって、捕り物一途の男が見せる、己れと世の中につける決着。
K
《内容》
川止めで、木賃宿に逗留し、足止めを食っている若き侍、伊藤七十郎。藩で一番の臆病者と言われる男が、斬れと命じられた相手は、派閥争いの渦中にある家老。家老が江戸から国に入る前を討つ。すでに対岸まで来ているはずだ。川明けを待つ間、思いもかけぬ市井の人々との触れ合い、さらには降って湧いたような災難が続き、気弱な七十郎の心は千々に乱れるが―ひとびとのためにやると決意したのだ、と自分を叱咤した。たとえ、歯が立たない相手であっても、どんなにみっともない結果になろうとも、全力を尽くすのみだ。七十郎は叫びながら刀を抜いた。「それがしは刺客でござる」。
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《内容》
お紺は松吉の女房だと思っているが、世帯は別々だし、松吉には国元の伊勢に本当の女房がいる。商用で江戸に来ている間だけの亭主なのだ。お紺はそれを承知していた。嫉妬がないと言えば嘘になるが、器量でも、女の魅力でも自分のほうが上だ、との思いが心の支えになっていた。夜の営みにも十分に満足していた。とこが、最近になって、松吉の足がめっきり遠のいてきた。女の愛と情を描く傑作八篇を収録。
《内容》
松戸宿の米問屋の跡取り息子、又七(後年の剣豪、浅利又七郎)は、江戸で商いの見習いをするかたわら、小野派一刀流中西道場に入門し剣術修行に励んでいた。ある日、親友の忠兵衛の果たし合いの付添を務めることになり、卑劣な相手の武士を完膚なきまでに打ち負かすが…。剣の道をひたすら生きようとする若者の情念と苦悩を描く、著者渾身のシリーズ第一弾。
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