ヤバイよ!ヤマイよ、のつづきです。
いまから3年半前に遡ります。
人間ドックで受けた胃カメラの結果は、精密検査が必要とのこと。
診断した医師は、たまたま大学病院から来られていました。
(実は、その1年前の検査でも異常の指摘はあったが、
専門医ではなかったのか経過観察と聞いていた。)
医師には、なぜ1年も検査せず放置していたのか、と言われましたが、
経過観察と聞いたとは言えませんでした。
稀な病気って、こんなことになってしまうんでしょうか~。
早速、大学病院で検査を受けた結果、十二指腸腫瘍と告げられたというわけ~。
まさに、人生の終期がみえた気がして呆然!心の整理ができませんでした。
癌ではなさそうだが、確定はできないとのこと~。
胃などでは、生検により診断が行われているようですが、
十二指腸はその後の治療に悪影響が及ぶため生検は一般的ではないようです。
たまたま採ったところが良くても、すべてがいいわけでもない、
という話もありました。
そのため、良性(腺腫)か悪性(癌)かの判断が難しい~、
さらに良性でも年月を経て悪性化することもあるということです。
治療は、内視鏡による切除が選択肢の1つになります。
この場合、十二指腸壁が胃などに比べ薄いことや胆汁や膵液を浴びることなどにより、
穿孔(腸壁に穴があく)や出血などにより重篤化するリスクがあります。
自分の場合も十二指腸乳頭部対面にあるため胆汁等の曝露にさらされるとか~。
そして、もう1つの選択肢は経過観察です。
治療方針が確立されていない一方で、治療にはリスクが伴うため、
どちらを選択するか患者の意志が尊重されます。
しかし、自分としても十分な情報がないためなかなか判断しがたく、
ネットを頼りに検索しましたが具体的な記事はあまり見当たりません。
ただ「十二指腸腫瘍をどうする」という専門図書を見つけました。
早速取り寄せてみると、経過観察してもよい腫瘍についてをはじめ、
治療の方法などが詳細に書かれていました。
サイズが小さい場合には経過観察もありうるとの記述もあり、
ひとつの方向性が見えた気がしました。
実は、職場のことも気がかりでした。
定年退職したあとの2つ目の職場でしたが責任のある立場でした。
そんな立場の人間が長期間休むと仕事にも大きく影響し、
仲間に迷惑をかけるということは逆の立場で何度か経験していました。
最悪の場合は県外の病院での治療になる、という話しもあって、
治療に専念するため年度末での退職を決意しました。
一方では、ひょっとすると一生涯、癌化せずに済むのではという、
甘い期待もありました。
心の中は堂々巡り~。
例えば、リスクのある難しい手術が上手くいかない確率が5%であれば、
100人中5人は失敗ということになります。
かたや腫瘍が癌化する確率が5%なら5人は癌になるわけですが、
仮に癌化する確率が1%ならば、経過観察でもいいのではという考えもあります。
ただ、数%という稀な病気にもかかってしまったので、
命の問題を確率で考えることは無意味とも思えます。
結局、医師とも相談した結果、
急激な病変もないだろうということで一旦経過観察にしました。
自分としては、治療のリスクが一番気がかりでしたが、
新型コロナがまん延するなかでの入院治療は気が進みませんでした。
まずは仕事をやめ、病変をみながら判断していくことになりました。
ちなみに自分の場合、痛みなど自覚症状は全くなく原因も不明です。
一説にはストレスが一因とも言われていますが‥‥。
つづく~。