最近、数十年前のマスプロ・ウェーブハンター144MHz10エレ八木を持ち出し、
モービルでの移動運用に時々使っています。
しかし、ブームがかさばり車に積むと邪魔だし、設置すると周囲の木に当たるし、
あげくはSWRも若干高めなのでイマイチの状況です。
そこで、エレメントを流用して手軽でコンパクトな5エレ八木を設計しました。
今回も昨年6m3エレ八木(こちら)で感激したMMANAを使います。
導波器と反射器の計4本は原寸のままエレメントとして使います。
輻射器はマッチング回路なしのダイポール給電のOWA方式とし、
定尺ものの1mアルミパイプをホームセンターで調達することとします。
MMANAには、エレメント4本は原寸どおりで、輻射器は1mで入力します。
エレメント間隔は、ネットで探したそれらしきデータを仮に入力します。
この間隔は、最適化すると適正値に調整されるので仮りの数値でOKです。
で、シミュレーションは表のとおり。
Xにエレメントの間隔が輻射器を基準として算出され、ブーム長は1.123mになります。
Zはエレメント長で、輻射器の0.5m(片側)以外は、エレメントの元々の長さです。
このようにエレメントの長さは固定しつつ間隔を変えるシミュレーションができるのが凄い!
失敗したら、元どおりの10エレ八木に戻すことができるのです~(笑)
特性は図のとおり。
SWR重視により最適化をかけたので1.0です。
その分利得は低くなっている感じがします。
(リアルグランド3mHで12.18dBi、自由空間で9.32)
そもそも、OWAは一般にゲインが1dB程度低いと言われています。
それは第1導波器が第2輻射器的な動作をする中でインピーダンス整合が図られているため、
導波器としての働きは十分なされないのではないかと個人的には解釈しています。
その代わり、OWAは広帯域なので設置環境の影響によるSWR悪化がなく、
使いやすいので移動運用にはもってこいのアンテナだと思います~!
今回、ブームは加工が容易なVP管を使ってみようと思ってます。
早速製作にとりかかりたいのはやまやまですが、
昨年からの右腕の痛みが治らず、穴あけすらできないかも知れません。
完成したらレポするつもりですが当分先になるかも~です。