息子が結婚して家を出る時(今から12年前)に、私から息子へのはなむけの言葉として持たせた「息子へ」という一冊の小冊子。そこから抜粋した、今回は第15話(育ての母たち)をご紹介します。
少々長いので、どうかお時間のある時にご覧ください。
おまえの「生みの親」は
言うまでもなく私なのだけれど、
育ての母とでも言えそうな人が
実は二人いるよね。
もちろん私はおまえを
一度も手放したことはない。
(パパと離婚する時、「修平(仮名)は手放せ」という
おじいちゃんの言葉で
一時は別離の危機に瀕したけれども?)
彼女たちは、
そんな私達親子を
陰になり日向になり
愛して守ってくれた人達だ。
一人は私の親友「Cさん」
彼女がいなかったら
私はとっくにおまえの教育を
諦めていただろう。
どんな時でも
おまえの「可能性」を説き、
私に「諦めない勇気」と
「前を向く元気」を与えてくれた
かけがえのない人。
私と気が合うだけあって
相当な変わり者ではあるけどね。
おまえのおチンチンに毛が生えたことも
おまえがタバコを吸い始めたことも
先に知ったのは彼女だった。
正直、
私は今もそれを
ちょっとだけ根に持っている。笑
Cさん「なんで~?〇〇ちゃんが聞かないからだよ~。
私が聞いたらすぐに教えてくれたよ!!」
私「つーか、聞かないだろ。ふつーに。
答える方も答える方だけど。」
Cさん「いーのいーの。息子のこと知りたいのは当然!
私は育ての親なんだからさ!」
興味の無いことには見向きもしないし
自分がやりたいと思ったことしか
絶対にやらないという
ある意味徹底したマイペースだけれど、
頭が良くて
誰よりもハートがあったかい、
私達の言う
本当の意味で「賢く優しい人」だ。
そしてもう一人は
私の次兄のお嫁さん「もこちん」
だけど
次兄とはもう随分前に離婚した「元兄嫁」だから
今となっては
親友とでも呼ぶべきなのだろうか。
呼び方なんてどうだっていいけどね。
おまえがまだ
この世に影も形もなかった頃、
私が17歳、もこちんが20歳の時に
私達は出会った。
以来30数年、(当時は30数年、今はもう45年)
私達の関係は変わらずにいる。
もこちんが某TV局の
レストランなど食関係の会社で
4店舗80人もの従業員を率いる「支配人」だってこと、
彼女と一緒に見学に行かせて貰ったおまえは
当然知っているよね。
その事実だけ聞くと
どんなキャリアウーマンかと
誰もが想像してしまうだろう。
(実際パッと見「デキる女」っぽいところがとても危険だ)
しかし、外見や社会的地位とは裏腹に
お人好しを絵に描いたようなもこちんは、
とてつもなくお間抜けで、
私達家族、何度も痛い目に合わされたよね。笑
泊まりにきた翌朝、
最後に家を出て行くことになったもこちんに
「鍵、スペアがないから、
かけたらドアポストに落としておいてね!
明日困っちゃうんだからね!」と
皆で何度も念を押した。
(「皆から何度も念を押される時点」で
既にやばい人なんだけどね)
もこちんのことだから
「鍵・・鍵・・・鍵・・・!」って
きっと呪文のように唱えすぎちゃったんだろうね。
案の定、鍵は自分のポケットへ・・・。
仕事終わりの時間になってポケットから出てきた鍵を見て
「あれ?これ、何?・・・・・・・・・・・ひぇっ・・・っ・・・・」
鍵の正体に気付いて
失神しそうになって電話がかかってきた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!鍵、ここにあります!
今すぐ持って行きます!!ごめんなさーい!!」
スーパーへ買い物に。
乗って行った自転車をそのままに
重たい荷物を抱えて帰ってくるなどは
日常茶飯事。
「お財布がないの!」とオロオロ。
あの時は確か
私が冷蔵庫の中で見つけたんだった。
仕事がらみでも、
パーティーの見積書の
〇〇時〇〇分 デザート・・・っていうところを
〇〇時〇〇糞 デザート・・・って、
(どーやったら糞(クソ)という字に変換されるのか
教えて欲しいくらいだ)
よりによってデザートだしね。
よくも先方さんが
笑って許してくださったもんだ。
それはきっと彼女の人徳なんだろうけれども。
「もこおばち~ゃん、優しい顔して、
ホントやりたい放題だよね~!」って
おまえはいつも笑っていたね。
前代未聞のもこちんだけど
彼女は私達に
とても大切な事を教えてくれる。
シンプルだけど、
人としてとてもとても大切なこと。
「許すこと」
「信じること」
私のような人間が
無条件で行うことの難しい
このことを
彼女は、構えたり意気込んだりせず、
いや、多分意識したことさえないんだろう。
まるでそんなことは当然なのだと言わんばかりに。
彼女の言動は
いつもそれを物語っているよね。
そんなもこおばちゃんは、
おまえの人生の節目といえる出来事でも
大きな役割を果たしてくれた。
さて今回は、1話完結ではありません。次回最終話のための前振りと申しますか。GWですからね、長文掲載してもいっか~と思い、投稿いたしました。もこちんは「私の話はいいから!」っていつも言いますが、私の人生を語るのに、彼女の話抜きでは何も始まらない。
元兄嫁で今は親友となったもこちんのこと、ちょっと興味ある~!と思われた方はどうぞ こちらをクリック
既投稿の記事を貼ってみました。宜しかったらご覧ください。
「息子へ」第1話 (偶然の幸運)
「息子へ」第2話 (ザルで水を汲む如し)
「息子へ」第3話 (たこ食った事件)
「息子へ」第4話 (目から鱗)
「息子へ」第5話 (父親みたいな人)
「息子へ」第6話 (忘れてはならないこと)
「息子へ」第7話 (思春期の困惑)
「息子へ」第9話 (高校生活)
「息子へ」第11話 (勉強の楽しさ)
「息子へ」第12話 (愚かな母)
「息子へ」第13話 (不思議なえにし)
「息子へ」第14話 (諦めないこと)
少々長いので、どうかお時間のある時にご覧ください。
おまえの「生みの親」は
言うまでもなく私なのだけれど、
育ての母とでも言えそうな人が
実は二人いるよね。
もちろん私はおまえを
一度も手放したことはない。
(パパと離婚する時、「修平(仮名)は手放せ」という
おじいちゃんの言葉で
一時は別離の危機に瀕したけれども?)
彼女たちは、
そんな私達親子を
陰になり日向になり
愛して守ってくれた人達だ。
一人は私の親友「Cさん」
彼女がいなかったら
私はとっくにおまえの教育を
諦めていただろう。
どんな時でも
おまえの「可能性」を説き、
私に「諦めない勇気」と
「前を向く元気」を与えてくれた
かけがえのない人。
私と気が合うだけあって
相当な変わり者ではあるけどね。
おまえのおチンチンに毛が生えたことも
おまえがタバコを吸い始めたことも
先に知ったのは彼女だった。
正直、
私は今もそれを
ちょっとだけ根に持っている。笑
Cさん「なんで~?〇〇ちゃんが聞かないからだよ~。
私が聞いたらすぐに教えてくれたよ!!」
私「つーか、聞かないだろ。ふつーに。
答える方も答える方だけど。」
Cさん「いーのいーの。息子のこと知りたいのは当然!
私は育ての親なんだからさ!」
興味の無いことには見向きもしないし
自分がやりたいと思ったことしか
絶対にやらないという
ある意味徹底したマイペースだけれど、
頭が良くて
誰よりもハートがあったかい、
私達の言う
本当の意味で「賢く優しい人」だ。
そしてもう一人は
私の次兄のお嫁さん「もこちん」
だけど
次兄とはもう随分前に離婚した「元兄嫁」だから
今となっては
親友とでも呼ぶべきなのだろうか。
呼び方なんてどうだっていいけどね。
おまえがまだ
この世に影も形もなかった頃、
私が17歳、もこちんが20歳の時に
私達は出会った。
以来30数年、(当時は30数年、今はもう45年)
私達の関係は変わらずにいる。
もこちんが某TV局の
レストランなど食関係の会社で
4店舗80人もの従業員を率いる「支配人」だってこと、
彼女と一緒に見学に行かせて貰ったおまえは
当然知っているよね。
その事実だけ聞くと
どんなキャリアウーマンかと
誰もが想像してしまうだろう。
(実際パッと見「デキる女」っぽいところがとても危険だ)
しかし、外見や社会的地位とは裏腹に
お人好しを絵に描いたようなもこちんは、
とてつもなくお間抜けで、
私達家族、何度も痛い目に合わされたよね。笑
泊まりにきた翌朝、
最後に家を出て行くことになったもこちんに
「鍵、スペアがないから、
かけたらドアポストに落としておいてね!
明日困っちゃうんだからね!」と
皆で何度も念を押した。
(「皆から何度も念を押される時点」で
既にやばい人なんだけどね)
もこちんのことだから
「鍵・・鍵・・・鍵・・・!」って
きっと呪文のように唱えすぎちゃったんだろうね。
案の定、鍵は自分のポケットへ・・・。
仕事終わりの時間になってポケットから出てきた鍵を見て
「あれ?これ、何?・・・・・・・・・・・ひぇっ・・・っ・・・・」
鍵の正体に気付いて
失神しそうになって電話がかかってきた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!鍵、ここにあります!
今すぐ持って行きます!!ごめんなさーい!!」
スーパーへ買い物に。
乗って行った自転車をそのままに
重たい荷物を抱えて帰ってくるなどは
日常茶飯事。
「お財布がないの!」とオロオロ。
あの時は確か
私が冷蔵庫の中で見つけたんだった。
仕事がらみでも、
パーティーの見積書の
〇〇時〇〇分 デザート・・・っていうところを
〇〇時〇〇糞 デザート・・・って、
(どーやったら糞(クソ)という字に変換されるのか
教えて欲しいくらいだ)
よりによってデザートだしね。
よくも先方さんが
笑って許してくださったもんだ。
それはきっと彼女の人徳なんだろうけれども。
「もこおばち~ゃん、優しい顔して、
ホントやりたい放題だよね~!」って
おまえはいつも笑っていたね。
前代未聞のもこちんだけど
彼女は私達に
とても大切な事を教えてくれる。
シンプルだけど、
人としてとてもとても大切なこと。
「許すこと」
「信じること」
私のような人間が
無条件で行うことの難しい
このことを
彼女は、構えたり意気込んだりせず、
いや、多分意識したことさえないんだろう。
まるでそんなことは当然なのだと言わんばかりに。
彼女の言動は
いつもそれを物語っているよね。
そんなもこおばちゃんは、
おまえの人生の節目といえる出来事でも
大きな役割を果たしてくれた。
さて今回は、1話完結ではありません。次回最終話のための前振りと申しますか。GWですからね、長文掲載してもいっか~と思い、投稿いたしました。もこちんは「私の話はいいから!」っていつも言いますが、私の人生を語るのに、彼女の話抜きでは何も始まらない。
元兄嫁で今は親友となったもこちんのこと、ちょっと興味ある~!と思われた方はどうぞ こちらをクリック
既投稿の記事を貼ってみました。宜しかったらご覧ください。
「息子へ」第1話 (偶然の幸運)
「息子へ」第2話 (ザルで水を汲む如し)
「息子へ」第3話 (たこ食った事件)
「息子へ」第4話 (目から鱗)
「息子へ」第5話 (父親みたいな人)
「息子へ」第6話 (忘れてはならないこと)
「息子へ」第7話 (思春期の困惑)
「息子へ」第9話 (高校生活)
「息子へ」第11話 (勉強の楽しさ)
「息子へ」第12話 (愚かな母)
「息子へ」第13話 (不思議なえにし)
「息子へ」第14話 (諦めないこと)
ポチ、ありがとうございました~
ホームページでウチの子グッズ販売中!
第2の育ての親になってること自体
ママさんの 人徳なんだろうなあ。
親だからこそ言えないことって あるから。
言える相手がいたのは 息子君には ありがたい存在だし。
私は 実の両親に たっぷりの愛情をかけて
貰ったけど。
そのおかげで 息子が 曲がらず大人になってくれたと
感謝してます🙂
以前、もこちゃんさんと私が似ているとおっしゃってくださいましたが、私はもこちゃんさんのような努力家でも良い人でもありませんが、やはり行動はかぶりまくります(笑)
鍵をポストに落として出掛けなかったために、旦那が家に入れなかったことは数知れず!!
自転車をスーパーに置き忘れ、重たい荷物を抱えて帰宅。いつもある場所に自転車がないのを見て思い出す💦
財布がない~💦 レジ前でうろたえる私!! どうしよう~💦💦💦
たまたま知り合いを見付けて、お金を借りようと事情を説明していたら「ね~、脇の間に挟まってるの財布じゃないの!?」
友達と旅行したときのお話し!
旅行と言ってもちょっとお堅い会合の旅行で、部屋から出るときはスリッパNGで靴に履き替えなければならないのに、毎回部屋を出て2、3歩歩いてスリッパのままなのに気付く!! 最後には友達と険悪なムードに💦
まだまだあるけれど、忘れるんですよね💦 いちいち覚えていたら生きて行けないですから😅
こんな私にイラつく人もいるけれど、私は私が憎めないです😆 自分のドジにお腹がよじれるくらい笑うことがあるんです😂
変人なのかな~!?
誠の友情って、ほんといいな~って思います。
仲良しとか、助け合いとか、そういうレベルを
超えてるもんね。
ままんが産んだなら、私ん子でもあるんだって、
本当にそう思ってるんですよね、お二人とも。
当たり前のように、そう思ってる。
本当に凄いなって、もうそれ以上に
言葉が見つからないです。
かなり前なんだけど、私ね、お金に困ってる友人に
その話を聞いてね、そりゃ大変だぞってんで、
「仕事見つかるまで毎月仕送りする」って言って、
ドン引きされたって事あるのね。
で、ちゃんと落ち着いて考えたの。
私だってそんなん突然言われたら、
ではお願いなんて言えないよな~って、
気付いたというね(笑)。
すごく反省した記憶があります。
もうちょっとひねった言い方すれば良かったかもねって
そこじゃないのかしら?
ほんとね、遠くで見ていると面白い人という感じなんだな、私。
続き、あれだよね。
うふふふ、楽しみです~。
小指の先ほどしかないことは
私が一番理解しておりますf(^^;)
本当はまぐろさんみたいに、血縁関係で
こういう信頼関係が築けることが
一番良いことだと思うんですけどね。
望んでもそれが叶わない人は
世の中に沢山いるのではないかと思います。
私の場合、他人に恵まれました。
肉親以上の愛情を、他人によって
たくさんたくさん与えて頂きました。
息子さんが真っ直ぐに育ってくれたこと
ご両親に感謝し続けなければなりませんね(^-^ )
もこちんみたいなタイプと
長年付き合っていると、同じにおいがする方って
意外と簡単に見つけられるんですよ~(*^。^*)
でもまさか、そこまで行動が似ているとは!!(ё_ё)
しかも、ちょっと、ほんのちょっとですけど
もこちんよりすずちゃんのかあちゃんの方が
グレード高いかも~(*≧艸≦)
脇に財布挟んで、知り合いにお金を借りようと
したところで、遂に私の笑いのツボが決壊し
大爆笑してしまいましたよー!!
私たちはね、みんながもこちんのことを
充分に分かっていて付き合っています。
だから、もこちんが待ち合わせの時間
15時を5時と間違えたり
持って来なきゃいけないチケットを忘れたりしたら
午後3時と言わなかったり、チケットを事前に
預からなかった自分をまずは責めます。
そしてそのどんな時も、もこちんは
「ごめんなさーい。ごめんなさーい」って
謝り続けてる!!ヾ(≧▽≦)ノ
もしかしたら、その姿勢が、私たちの心を
自分を責める方向に向けているのかなぁとは思います。
(それが潔い、に繋がりますしね)
かあちゃんは、間違いなく変人だと思います(^^ゞ
私が太鼓判を押して差し上げますっ!爆爆
あたしたちね、口は悪いし
(あ、それはCさんと私だけか!)笑
なんだろ、これ見よがしな友情ごっこみたいなのは
あんまり好きじゃないのよね、お互いに。
思ってることは、多少言いにくいことでも
隠さず言い合うし・・・ね。
だけど、ここぞっていう、本当に相手が
困っている時は、どうしたいのかを
遮二無二聞き出して、一肌でも二肌でも脱いじゃう。
相手が大事にしているものは、自分も全力でもって
大事にしようって思う。
そういうのが、何も考えなくても
普通に行われてきたんだよね、この数十年間。
あ~ね~。お金のことは、とっても微妙な問題だよね。
そもそもが、全員余り蓄えが無いから、
おかっぱさんみたいなこと、しようと思っても
出来ないのーーー!!(*≧艸≦)
揃いも揃って情けねぇ。爆
でもきっとね、早急にお金を稼げる方法を
みんなで全力で考えるだろうなぁ、持ってたとしてもね。
お金が人をこじらせるってこと、
多分みんな知ってるんだと思う(^^ゞ
ドン引きするような友人を持って
よかったね~って思ったよ(*^。^*)
うふふふ、そうよ、続きはいよいよ
あれですよ~ヾ(≧▽≦)ノ
優しくて 面白い人が
いてくれて 幸せですね~
次回のお話 気になるわぁ~
早くUPしてぇ~ (≧▽≦)
お陰様で、粒ぞろいです!(*^。^*)
かな~り変人が多いですけどね(*≧艸≦)
いよいよ息子へも最終話です~。
うふふ(*´艸`*)
今回完結しなかったので
割と早めにアップさせて頂きますね(^-^ )
いつもご覧くださって
ありがとうございま~すヾ(≧▽≦)ノ