今週末の連休に学生時代のゼミの仲間が恩師を囲んで、ペンションを借り切って同窓会があるが、参加するのに本当に赤信号が点って来た。
あれから、ほぼ寝たきり状態になり、父の下痢は収まらないうえに相変わらず食べようとしないので水曜日に胃腸科の病院に母と連れて行き、検査と点滴をしてもらった。
下痢止めと消化剤、そして胃潰瘍の薬、これは父が食べれないのは精神的なものであるから出された。量を増やせば、安定剤になるそうである。
調剤薬局の薬剤師は処方箋を見るなり、
「弱られてるわね。」とつぶやき、後日血液検査報告書をもらいに行くと、著しく肝臓の値が悪い事を言われた。
それらの数値は正常値と桁違いに高く、素人でも異常である事が分かった。
「だから、とても倦怠感が強く、起きておれないんですね。今までも悪かったですか?」
「年齢ですから、腎臓はちょっとありましたが、肝臓は全く問題ありませんでした。皮膚科へ行って急に衰弱してるので、その薬のせいでしょうか?」
「それは何とも言えません。だんだん肝臓が悪くなっていたかもしれませんから…。近いうちに主治医の処にもっていってください。」
「他にありますか?」
「栄養状態も悪いですからね。何でも食べたいと思うものを食べさせてあげてください。」と言われ、父にそのまま伝え、今回の薬以外を止めさせ、何でも薬と思って食べるように頼んだ。
前後するが、介護認定を受け、ケアマネジャーと相談して、ベッドを運び、ポータブルトイレを買い、入浴サービスの契約をした。要介護2か3だそうである。
介護するにはトイレが来たので大分助かったし、私達も紙おむつの交換も大分手際が良くなってきたが、しかし、今父は寝たきりになるかの瀬戸際なので、そのまま寝かしていると危ないので、金曜から昼間は普通に生活するように起こしたが、父は不満だった。
チエさんは脳梗塞で倒れられたお母さんの介護を数年間されたので、父に
「入院したら、管で栄養補給して寝たきり状態になるだけだから、長生きしてもしんどい思いをするだけだから、少しでも起きて動かないと本人が辛いだけよ。」と諭すように言ってくれた。
2件隣の病院へ点滴に連れていくと、10メートル程で休むので丸椅子持参で4回休み、病院前の緩やかなスロープが歩けず、車いすを借りた。
そんな状態であったが、薬が効いてきたのかやっと少しづつ固形物を口にし、便も少し粘って来たが、まだ一人で動くことは出来ずにいる。
今の癌が進行すれば、肝臓に転移するが、それなのか単に薬が強すぎたのか?
母も皮膚科の薬が強く、気づいて飲むのを止めた事があったので、私たちは薬のせいだと思っている。
ノワタリさんにもお尋ねしたが、転移でではなさそうであった。
父は懲りない人で、
「肝臓が悪いなら、肝臓の薬をなぜ出さない。」と言う。
こうなったのも食べずに薬ばかり飲んでいるから、子供の体重しかないので効きすぎると口が酸っぱくなるほど言っているのに…。
本当に悪循環である。
父が納得するまで、こういう状態が続くのであろう。こちらも体力勝負になり、以前よりよく食べ、せっかくビールを断っていたのに開き直って飲みまくっている。
前世の一つに戦場から両脇を抱えられて落ち延びた時、抱えてくれた一人は父であるので、今世でお返しするのだろうと思う。ノワタリさん曰く
「必ず、何でもお返しすることが現れます。気が付かない人が多いんだけど、返せることはいいのですよ。」と言われるので、気長に致しましょう。