天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

露と消え

2021-04-02 17:19:06 | 日記

 眞子さまのご婚儀の日取りがようとして明らかにされず、官邸、宮内庁等関係者は何をもたついているのか、不審でならない。コロナ対策で右往左往するほか、桜を見る会の疑惑や、首相長男の総務省癒着など、身辺の埃を叩くのに精いっぱいで、心の余裕をなくしているのか。厚生労働省の送別宴会に象徴されるように、国民には手取り足取り行動制限する割には、上に立つ者が自らを律する姿が見えないのと同じ構図ではないのか。小室家の金銭トラブルにかまけて、政府は仕事を放棄してはならない。
 そもそも金銭トラブルとは何のことか。週刊誌や与太新聞、ごろつきらが事実関係が公明正大でないことを騒ぎ立てているだけではないか。小室家に金を融通した者は「X」としてしか公に存在しない。何年も世の中を騒がしておきながら、問題と思うことを正々堂々と公開の場で意思表明してはどうなのか。今一番大事な時を迎えている他人の人生を左右しておきながら、個人の金の貸し借りはプライベートの事だからという理由で、身を隠したままというのは、世間を見くびった態度と言わざるを得ない。
 そもそも本当に存在するのか疑問の本人もさることながら、メディア全般は誰が火を点けたかも分からない言い分をブラックボックスに仕舞い込んだまま、金銭トラブルのある皇室の結婚は税金の無駄遣いなどと、さもしい主張を良く続けられるのもである。文春砲でも、日本記者クラブでも構わないから、本人を引っ張り出して、事の正否をはっきりさせるべきではないのか。やるべきことをやらずに扇情、感想、観測、難癖ばかり垂れ流すのはいい加減目障りである。元を糺さずに想像の翼を広げて、記事を流すのはこの国の視聴読者のレベルと合わせて、ネタが尽きずに売れるからであろう。何を書こうと反論が出ないと分かった相手には、正確性とか質はお構いなしである。これが政府、官邸に対してなら、お叱りや政府買い上げから除外される恐怖があるから、忖度記事ばかりである。大手スポンサーなら、広告を引き上げられると飯の食い上げになるので、提灯記事ばかりである。右を向いても左を見ても、大人しく従う報道だけで済まさなければならないフラストレーションが昂じて、売れるけれどペナルティーを心配しなくていい内容物を、もともとコメントの取れない相手だけに、与太の流し放題である。デジタル技術も、高度通信システムも、新世代エネルギー開発も、ワクチン開発も、、行政モラルも国の基盤となるものの立ち遅れ、劣化が目立つけれど、一番劣化が著しいのは立法府とメディアと断言して間違いはないだろう。
 伊勢物語の英訳を始めて、きょうは第6段の『白玉か』に差し掛かった。むかし男が愛した娘を命懸けで奪い去る悲劇であるけれど、カルロス・ゴーン元日産会長の逃亡劇と合わせて、いい着想が思い浮かんだ。本当はジューンブライドに間に合わせたいけれど、7月にはニューヨーク州の司法試験が予定され、小室圭さんはこちらに神経を集中させなければならないので、その後に在原の今業平と呼ばれる私が赤坂御用地内に忍び込んで、姫を連れ出してニューヨークにお連れ申し上げようと思う。米国でワクチン接種が行き渡った頃を見計らって、セントラルパーク内でオープンエアー挙式ができるよう取り図ろう。バイデンさん、ハリスさんを主賓に招くつもりである。

Once upon a time, there was a man called Narihira. He fell in love with a noble girl called Takaiko of Fujiwara clan and was seeing her for some years. He wanted to marry her, but all her relatives blocked her marriage. So he attempted to steal her away from a baronial mansion of the family. When they went by the bank of the Akuta river, she pointed at something bright on the grass and asked him, "What are those?" They were dewdrops, but he has no room in his mind to respond.
 It was getting dark. Meanwhile, heavy rain began to fall and thunder roared. They found a hut by chance and took shelter from the rain. The man was keeping guard on the entrance side. At that moment, the girl was attacked and eaten by an evil creature in one mouthful. He hadn't hear her screaming due to the peal of thunder. There was nothing he could do, when he found that she had disappered. He cried and composed an elegy lamenting her.

"Are they pearls?" Looking at dewdrops, she asked me . That was the last time I saw her. I love her innocence and fleeting life. I wish I had vanished like evaporation of dew at that moment.

原文:伊勢物語第6段『白玉か』
むかし、をとこありけり。女のえうまじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でゝ、いと暗きに来けり。芥川といふ河をゐていきければ、草の上にをきたりける露を、かれはなにぞとなむをとこに問ひける。ゆくさき多く、夜もふけにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥におし入れて、をとこ、弓やなぐひを負ひて、戸口にをり。はや夜も明けなむと思ツゝゐたりけるに、鬼はや一口に食ひけり。あなやといひけれど、神なるさはぎにえ聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見ればゐてこし女もなし。足ずりをして泣けどもかひなし。
  白玉かなにぞと人の問ひし時つゆとこたへて消えなましものを
これは、二条の后のいとこの女御の御もとに、仕うまつるやうにてゐたまへりけるを、かたちのいとめでたくおはしければ、盗みて負ひていでたりけるを、御兄人堀河の大臣、太郎國経の大納言、まだ下らふにて内へまゐり給ふに、いみじう泣く人あるをきゝつけて、とゞめてとりかへし給うてけり。それをかく鬼とはいふなり。まだいと若うて、后のたゞにおはしましける時とや。