10月はスポーツ月間。今日も注目競技が満載である。全日本卓球選手権大会(カデットの部)の女子14歳以下のシングルスで張本美和ちゃんが優勝、対戦相手の小塩悠菜ちゃんと組んだダブルスでも優勝したとか。Tリーグとかで活躍しているので、そりゃそうだろうという感じもする。
職場の同僚との午前、午後の引継ぎの際の雑談で、70-80歳にもなると相撲が一番話題に合うが、意外にも卓球でも話が繋がる。年寄りは我慢が弱くなるから、勝負のテンポが興味の分かれ目となる。こちらから野球の話を振っても、試合が長くて途中で飽きるので見ないという。それなのに、マラソンや駅伝に関心があるようで、よく話をしてくる。時間が長い競技の代表なのに、矛盾するではないかと思っていた。今日も昼から全日本大学女子駅伝が中継されると教えてくれた。自分も拓大の不破聖衣来さんに興味があるので、気には掛けていたけれど、老人性健忘症でうっかり帰宅後午後2時半を過ぎてからテレビをつけると、既に終わっていた。
プロ野球日本シリーズと卓球のWTTカップファイナルズ男子決勝まで、まだ随分時間があると、のんびり構えていたのが間違いだった。両方ともゆっくり楽しみたいけれど、両者の時間割が気になり始めた。張本智和 vs.王楚欽の決勝戦は午後9時に始まる予定だけれど、オリックス対ヤクルトの試合がそれまでに決着がついていない可能性が大いにある。野球が6時半開始なら2時間半で終わってくれれば、ドンピシャではないか。そこでハタと気が付いた。マラソンや駅伝(正月の箱根を除く)は2時間半もあれば十分なのだから、視聴者にとってはそんなに長い競技でなかったと。サッカーだって45分ハーフ。高校まで自分もやっていた野球だって本来、9回まで普通に展開していたら、2時間以内に済んだものである。職場の先輩が、野球は長くて嫌だ、と言うのが理解できた。2年連続のヤクルト×オリックス対決が近来にない緊迫した好ゲーム続きだとは評されるものの、いつも1試合に3時間も4時間もかけていたら、このスポーツ、ゲーム多様化の時代に人気が離れていくのではないかと危惧される。本筋の勝負以外の駆け引きに囚われ過ぎずに、まずスピーディーに試合を展開することが野球人気を保てるかどうかのカギになるのではないかと思う。今日ヤクルトが五分に戻し、おまけの第8戦に山本由伸投手が投げてくれるのが理想である。