AKB48の旅

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NHKBS「秋元康X女性社長300人」

2013年01月07日 | AKB
まず言っときたいのが、非常に面白かったこと。秋元康の話とかインタビューとか、それなりに見てきたつもりだけど、その中でも出色というか、例によって誇張表現的に、ぶっちぎりの面白さだった。

ここまで濃い内容になったのはなぜだろうと、そこにまず関心が向かってしまったほどだけど、主催が横浜市だから、とかではなくて、やはり対象が女性社長だからではないか。エロ目線とかそういうことではなく、AKBでもそうだと思うんだけど、一所懸命な女性、戦う女性が好き、そういう秋元康の嗜好ではないかな。高橋さんと熱く語る秋元康もこんな感じなのかも。

話の内容だけど、まず語ったのが、いつもの「脱予定調和」な話なんだけど、そこを大きく踏み越えて、「見えてるものはすべて過去」と言い切ったのには、ちょっと感動した。これが「1ミリ先の未来」とのペアな考え方なんだろうと思う。ここらへんを論じ始めると面倒なんだけど、要するに因果律と予定律の狭間ということじゃないか。

「企画とは一点突破だ!」は、AKBで見事に実践してるし、「「あの」は人に伝えるための「羽」」というのも、アンチは無料の宣伝マンに通じると言えば通じるかも。

「運が巡ってくる方法は、運が強いと思いこむこと」、ここは、やや歯切れが悪かったように思うけど、これは思想的な背景ではなく、経験から学んできたからなんだろう。「嫌なことがあってもおもしろがる」「右か左に、まず行け!」「5勝4敗1分で良い」「バットを長く持たないとホームランは出ない」という風に、いかに「運」を掴むか、それが巡ってきたときに、間違いなくモノにするための実践論なんだろう。

同時に、ここで「犬の糞」の話をしたことで分かったのが、やはり秋元康は予定律を受け入れていないということ。キリスト教徒、なかんずくプロテスタントではあり得ないことかな。やはり歌詞に出てくる「神」は多神教世界の神で確定として良いんだろう。

あとはまんまというか、ある意味平凡というか、つらつら書き出すと「言ったもん勝ち、やったもん勝ち」「自分が絶対欲しいものを作る」「自分の興味を大切にする」「自分が好きなことをするのが一番」、そんなあたり。