AKB48の旅

AKB48の旅

一度きりの奇跡

2013年01月19日 | AKB
年末年始の怒濤で、録画視聴が全然追いつかない。買い置きの雑誌とかも、うずたかく積まれたまま。なんかいっぱい積み残ししてるような気がするけど、過去となった物事は置き去りにするしかないか。AKBG界隈の時間の流れはものすごく速い。

というわけで、今日どうにか目を通すことができたのが「AKB48paparazzi2」。あんまり話題になってるのを見ないけど、テキスト量も多くて、内容的にも相当濃くて、これは買いだと思う。中でも濱野さんががっつり噛んでるんだけど、チーム4関連の記事が読み応えがあった。というか、正直になろう。昨日の今日ということで、これにチーム4関連の情報が載ってるのを知ってて、実はそんで読んだというのが偽らざるところ。

中でもファン座談会の見出し「チーム4はばら撒くしかないんですよ。最強チームなんだから!」が目を引いた。公演とか行ってないんで、こそっと言うしかないんだけど、ある意味その通りだなと言うか。チーム4のメンバーは皆、個性的なルックスに秀でてるのは明らかだと思うし、キャラも立ってる子が多いし、何より若いし、いろんな才能に恵まれた、そういう意味では間違いなく最強チームだったんではないか。けれども、だからこそ解体された。チーム4のメンバー個々人は優れていたけれど、チームとしては期待には応えられなかった。

チーム4は、優れた人材を取り揃え、経験豊かなスタッフの指導の下、最高の環境に置かれた。初代チームAとは比べものにならない程の好条件だったのであり、チームAが成功したのであれば、当然の如くチーム4にはそれ以上の結果が期待されたんではないか。

そして、ここでのキーワードは「化学反応」なんだと思う。昨日の秋元康ぐぐたす引用にもあるように、チーム4にも「化学反応」が起こる、あたかも当然のように、そう考えられていたんではないか。「女子高生の化学反応」に相当する現象は、ほぼ確実に起こるのであり、チームAに起こった「化学反応」がこれと類似の現象であると理解していたとすれば、チーム4にも確実に起こるはずだと。

確かにそれは、チームAだけでなくチームKにも起こったように見えたんだろうし、後のチームBはよくわからんけど、確かに女の子グループに普遍的に起こる現象に思えたのかも知れない。けれども、「女子高生の化学反応」と、ここで期待された、チームのメンバー構成が引き起こす予期せぬ変化は、同じ現象だろうか。

チームAに何が起こったのかについての私見は既述だけど、その結果が前田さんの大化けと、高橋さんを核とした共同体化だった。前田さんと高橋さんの関係性は、正にこれをこそ奇跡と呼ぶべきものなんであり、それこそ「一度きり」のものだった。少なくとも私はそう考えるけど、もしかして秋元氏は、この前田さんと高橋さんの関係性を、一般的な「化学反応」と誤認したんじゃないか。そしてチーム4の推移を見て、自身の間違いに気づいたからこその、今回の組閣の陣容になったんじゃないか。

第二の前田さん、高橋さんが出現する可能性はない。であればこそ、その二人の背中を追うしかない。そこにしか道はないのだし、そうすることで、二人を超えるという可能性を追い求めることができるだろう。奇跡の存在であっても、二人は普通の女の子なんであり、そこに超越性はない。ファーストラビットの比喩は、そういう意味で有効だろうと思う。

チーム4は本店の利を生かす形で、解体されて、直接先輩達に追いつき追い越す配置となった。支店には、共同体意識を伝えることの可能な上位メンバーが、兼任あるいは移籍となった。そしてその全容を統括するのは、もちろん高橋さんしかいない。