6月のアクセスの基本にあったのは皆さんが放射能汚染から特に子供たちをどうしたら守れるかを心配されている事だと考えています。
私は5月中旬に3つの記事を書きました。
◇ 2011.05.12 足柄茶の放射能汚染を想定外にしないために
◇ 2011.05.12 茨城県取手市と守谷市の放射線量の解釈について
◇ 2011.05.13 東京都下水汚泥の放射能汚染
これらの記事の背景で考えていたことは、三点です・・・
◆ 文部科学省が公開している全国都道府県別環境放射能水準調査結果というのは、今回の非常時には役に立たないものだということ。
◆ それに代わる観測データが何処にあるか、あるいはどのような観測が始められようとしているかを確認したいということ。
◆ 公開された多様なデータを読みながら、まっとうな専門家の意見を確認して、自分が生活している場所の汚染については、どのように考えるべきかを学ぶこと。
6月の原発震災に関する私の記事は、これらの点を含めて、2011.05.31 5月のアクセス、放射能汚染、子供の鼻血に注意 の延長線上にあったということになります。
危機管理の要諦は「想定内」を増やし、それぞれの引出しの中味をあらかじめ充実させておくことで「想定済み」事象が生じたら引出しを開けば的確に対応できるということです。佐藤正久さんのご講演と著書からは私がインターネットのセキュリティで学んでいたことが間違いでは無かったと思えるようになりました。
原発震災への対応もインターネット・セキュリティを考えることも、同じようなものだということを感じています。 原発震災に的確な対応ができない場合はインターネット・セキュリティへの対応もおそらく危ういでしょう。
6月末になって放射能汚染問題については「想定内」の引出しがオオヤケに増えました。
別記事のコメントに書きましたが、 厚生労働省 平成23年6月27日 食品中の放射性物質に関する「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」の改正について というプレスリリース本文には 『【参考2】主な改正点 ○ 食品中の放射性物質超過事例を踏まえた対象自治体の追加。』があり、 PDFファイルで 2 対象自治体 (1)総理指示対象自治体及びその隣接自治体 福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、神奈川県、宮城県、山形県、新潟県、長野県、?玉県、東京都、山梨県、静岡県
この件は、食品中の放射性物質の検査結果、山梨県は対象外? で確認した時から私は想定内の引出しの中で神奈川や静岡についても記事を書いてきたことです。
山梨県庁サイトでは、発表日:2011年6月30日-県産農産物の放射性物質検査について が掲載されています。名産「桃」から始めるとのこと。子供たちの給食食材は安全だとまず確認して欲しいのですが指示待ち自治体では無理なようです。
現代ビジネス [講談社] 2010年6月27日記事は、『本誌が独自調査 日本全国隠された「放射能汚染」地域 全国民必携これが本当の数値だ』 とセンセーショナルなタイトルが付いています、私自身はもうどうでもよいのですが、親戚の子供たちの為にネットを読むように連絡はしています。東京在住の親族の女性に電話した私が菅直人政権が云々・・と話したら、最初は信じてくれませんでした。菅シンパになっていたのです。小沢一郎問題からはじめて30分近く話しているうちに、ようやく問題を理解してくれたようです、彼女もB層の一人だったのです(^o^)
7月からは電力需給における危機管理の姿があぶり出されて来ると思います。世田谷区長の保坂展人さんのリーダーシップに注目していきたいと思っています。
リンク集に入っている「北杜市アルファブログ」で知りましたので、ここにも張っておきます-みんなで決めよう 『原発』 国民投票、鈴木邦男さんも「呼びかけ人」です。