◇ 長野県-環境影響評価法対象事業 中央新幹線(東京都・名古屋市間)
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◇ 長野県知事意見 riniajyunbitijiiken.pdf 10ページ、403 KB
『山梨県、静岡県、長野県の3県10 市町村では、南アルプスにおける将来の自然遺産登録を目標に、ユネスコの生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)及び世界ジオパークへの登録を目指しているため、関係する市町村の意向を踏まえ、本事業の実施がユネスコエコパーク及び世界ジオパークの登録に影響がないよう十分留意すること。』 と最後に記されています。
◇ 知事意見の概要 gaiyou.pdf 3ページ、212 KB
3ページ目で事業のプロセスを分かりやすく画像化しています。1、2ページで意見書の内容が要約されています。
◇ 長野県環境部長の指摘事項 riniajyunbisiteki.pdf 3ページ、219 KB
19項目箇条書きのテキストですが、『「長野県レッドデータブック」の改訂版が出されるため、今後、工事中に新た
にリストに追加される種が発見された場合は、適切に対応すること。』 が書かれています。山梨県にもレッドデータブックがありますが、最近は確認していません。
◇ 長野県環境影響評価技術委員会の指摘事項 gijyutusiteki.pdf 3ページ 212 KB
18項目の箇条書きです。
◇ 市町村からの意見概要 siryosoniken.pdf 6ページ 221 KB
技術委員会審議資料で見たような気がしますが、公開用にあらためて作成されたようです。
◇ 公聴会公述意見概要 25-5-3-1.pdf 6ページ 185 KB
これも平成25年度第5回技術委員会(2013年12月26日)の資料として既に出ていたものです。
長野県内各紙で21日に報じていますので、詳細は略します。後日自分のホームページで整理しておく予定です。
今回のリニア中央新幹線計画の推移を見ていて私にはどうしても理解できないことがあります。それは、事業を行なう者が環境影響評価をしている点です。この事は新山梨県環状道路北部区間の説明会、公聴会からも気になったことですが、なにせ自分は行政素人なので仕方ないと自嘲のみ。
私がリニアに関する環境問題があることを知ったのは2011年10月の リニア環境影響評価方法書 が初めてでしたが、環境影響評価という制度、法制、プロセスには何も理解が無いままに過ごしてきました。このシステムはおかしいという直感を今は感じています。その点をカバーしながらリニアの記録は整理しておこうと思っています。
長野県知事意見書の概要に掲載されていた図が、これまで見た同種の図の中でも一番良いと思ったので引用して残します。全体像を見ながら考えるのが私は好きです。
読売新聞長野版2014年3月21日記事によると 『阿部知事は、知事意見とは別に、県内駅に停車する列車本数の確保や、工事に関する地元への丁寧な説明など、地域住民に配慮するよう求める要望書も提出。「単に基準を満たすだけでなく、極力環境負荷を減らす努力をしてほしい」と述べると、山田社長は「県と意思疎通を図りながら誠実に対応したい」と応えた。』とのことです。
放射能汚染の基準値は、日本人の環境を福島原発人災以前に戻す必要なく原発利権を守るためのものだというのと似たような構造がリニアには無いことを祈りたい。
ソース失念ですが、JR東海は評価書を4月には出す、その90日以内に国土交通大臣が認可するとか。すなわち7月に計画確定らしいです。意見書を恭しく受取り後ろ手でゴミ箱行きでもよい、評価書にパブコメは無いからナンデモアリでしょう。唯一の障害になるかも知れない国会議員は「寝ていてくれれば良い」、リニア推進の方々は内心そうお考えかも知れない。なにしろ安倍晋三さんという強い味方がいてくれる。
長野県知事の意見には計画の変更を求める内容もあります。仮にその通りに実施されるとして、その変更された計画に環境影響評価は必要なはずです。意見に沿った準備書の再提出を求める、それができないならリニア中央新幹線計画を地域としてはご破算とする。私ならそう書きます。コンピュータのプログラム構造を変更する時にはセキュリティについても再検討するのと同じです。セキュリティを再検討しないなら、そんなプログラムは実用できない。