2024年7月15日
リニア中央新幹線 国の有識者会議が山梨県内の工事現場を視察(NHK山梨県)
リニア中央新幹線の開業を目指すJR東海が行う環境保全対策などをチェックする国の有識者会議が、15日、山梨県内のトンネル工事の現場を視察しました。
リニア中央新幹線をめぐっては、静岡県が川勝前知事の時代にトンネル工事などに伴う自然環境への影響が懸念されることを理由に、県内での着工を認めない状況が続き、国は、JR東海が行う水資源などの保全対策をチェックするための有識者会議をことし2月に新設しました。
会議は発足以降、静岡県の現場の視察などに取り組んできましたが、15日は委員3人が山梨県早川町の「南アルプストンネル山梨工区」を視察しました。
この場所では工事で湧き出る水などの状況を把握するボーリング調査が行われていて、委員は水の量の計測方法などについて担当者から説明を受けました。
会議は15日の視察の内容をほかの委員とも共有して、今後の議論に生かすことにしています。
視察を終えた有識者会議の矢野弘典座長は、「順調という印象で、湧き出た水も少なく感じた。これまでの経験を生かし、工事を先に進めてほしい。大自然には人知の及ばない面があり、できるかぎりの準備をしたうえで、起こったことに全力で対応することが、現実的な事業の進め方だ」と述べました。
2024年07月15日
【リニア】国のモニタリング会議専門家らが山梨県のボーリング調査を視察 JR東海から調査の進捗を確認 (テレビ静岡)
リニア新幹線の工事をめぐり、JR東海の対策を確認する国のモニタリング会議の専門家たちが7月15日 山梨県で進められているボーリング調査を視察し、JR東海から進捗具合などの説明を受けました。
リニア新幹線のトンネル工事をめぐっては、山梨県で行われているボーリング調査について静岡県の鈴木康友 知事は6月 「掘削を進めることに基本的に課題はない」として実施を容認しました。
竹下昇輝 記者:
南アルプストンネルです。ボーリング調査はこちらの機械を使って行われていて、調査によって湧き出た水がこちらで計測されています
こうした中、国のモニタリング会議は15日 山梨県でのボーリング調査を視察し、 JR東海の担当者から使用する機械や調査の進捗具合などについて説明を受けました。
JR東海によりますと、山梨県のボーリング調査は静岡県境まで残り339mのところまで達していて、調査によって湧き出る水の量も現時点で問題はないということです。
リニア モニタリング会議・矢野弘典 座長:
いろんな工夫がなされて工法も新しく、これまで培ってきた経験を蓄積してそれを将来にいかそうという姿勢を感じることができた
モニタリング会議は、迅速かつ慎重に作業を進めながらも問題が発生した場合には適切に対応してほしいと求めました。
Yahoo・同文掲載
【リニア】国のモニタリング会議専門家らが山梨県のボーリング調査を視察 JR東海から調査の進捗を確認 2024年7月15日
「流水量は思ったより少ない」リニアモニタリング会議座長らが山梨工区ボーリング調査現場を視察(静岡新聞SBS)
リニア中央新幹線の山梨工区では、静岡県との県境に向かってボーリング調査が行われています。7月15日は、国のモニタリング会議の委員と静岡県の関係者が現場を訪れ、調査の様子を視察しました。
山梨県早川町のリニア中央新幹線山梨工区のボーリング調査の現場を視察したのは、国のモニタリング会議のメンバー3人です。
モニタリング会議は、静岡工区の工事に伴うJR東海の環境保全の対策を継続的に確認していくために設置されたものです。
15日、視察した場所は静岡県境から約500m手前の地下約900mの地点です。モニタリング会議の矢野弘典座長らは、ボーリング調査によって出てきた水の様子や工事によって様々な事態が起きた場合の対応策について説明を受けました。
<リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議 矢野弘典座長>
「(出てくる流水の量は)思ったより少ないと思います。現在のところでは順調に行っているな、というのが私の印象」
静岡県は、これまで県境から300m以内の調査を認めていませんでしたが、5月に行われた静岡県の専門部会で「科学的な観点からリスク管理ができる」とボーリング調査を認める判断をしています。
モニタリング会議は2024年6月、静岡工区のトンネル工事で発生する土の置き場なども視察しています。
Yahoo・同文掲載
「流水量は思ったより少ない」リニアモニタリング会議座長らが山梨工区ボーリング調査現場を視察 2024年7月16日
リニア工事 国モニタリング会議が山梨のボーリング現場視察(Yahoo)【
静岡新聞の記事】
JR東海のリニア中央新幹線工事に伴う環境対策を評価、監視する国土交通省のモニタリング会議(座長・矢野弘典ふじのくにづくり支援センター理事長)は15日、山梨県早川町を訪れ、南アルプストンネル山梨工区工事で静岡県に向かって行われている高速長尺先進ボーリングの状況を視察した。矢野座長は、JRが静岡県と合意したボーリング湧水の管理手法を評価し、ボーリングが計画通り静岡県内に到達することに期待感を示した。
【以下、掲載は略します。】
視察したのは矢野座長のほか徳永朋祥委員(地下水学)と東城幸治委員(進化生物学)。一行は早川町の広河原非常口から入り、静岡県境との距離478メートルの地点まで掘り進めた先進坑先端部へ移動。同所付近で実施中のボーリングの状況を確認した。JRの担当者から、現在の湧水は毎分20リットル程度に収まっていることや、トンネル工事を安全に進める上でボーリングの重要性について説明を受けた。
矢野座長は視察後の取材で「やってみなければ分からないという面は最後まで残ると思う」と突発湧水などのリスクに言及した一方で「できるだけ準備し、万が一の事態には迅速に対応するというのが現実的な事業の進め方だ」と強調した。徳永委員も毎秒50リットルの湧水が1週間程度継続した場合にボーリングを終了し、湧水を止めるとしたJRのリスク管理に触れ、「状況によっては止める判断を持っている事業者の進め方には一定の信頼性が示されている」と評価した。
山梨県内の工事を静岡県境まで進めることを確認した6月の静岡、山梨両県とJRの3者合意についても矢野座長は「始めないと何も進まない。当事者間でいい答えを出した」と歓迎した。2024年2月29日
【リニア】矢野座長「ギャップを埋める論議を精力的に進めたい」 国のモニタリング会議が初会合 静岡朝日テレビの記事(Yahookの掲載) があり、次のような記事が書かれています・・・
矢野弘典座長:「工事が開始して初めて、実測に基づく本当の意味でのモニタリングが始まると思う。必要なら国交省も入っていただき、再編成をし、早急にギャップを埋める論議を精力的に進めていただきたいと強く希望する」
「都内で(2月)29日午後4時から始まった初めての会議は非公開で行われ、およそ2時間で終了しました。」とのことです。これが朝日新聞の記事つながりますね・・・
2024年5月9日 朝日新聞
国交省が頼ったリニア「最後のカード」 事態は動き、急展開に リニア中央新幹線の静岡工区着工をめぐり、川勝平太・静岡県知事とJR東海の溝は埋まらなかった。川勝氏の辞職に少なからず影響を与えたのは、川勝氏に翻弄(ほんろう)され続けてきた国土交通省が頼った「最後のカード」だった。
この「最後のカード」とは何を意味しているのか。
記事には 『リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議の矢野弘典座長=2024年4月、静岡市葵区』と書かれて座長の写真が掲載されています。
私が思うに、国土交通省は矢野弘典氏にお任せして、リニア中央新幹線静岡工区に関する問題を解決するのだと。静岡工区の状況は今後も注意しようと思います。
リニア中央新幹線静岡工区の工事が始まるのはいつ頃か
リニア中央新幹線・南アルプストンネル工事(JR東海)
南アルプストンネルはトンネル延長が約25km、地表からトンネルまでの深さ(土被り)が最大で約1400mであり、難工事となります。
ここでは、南アルプストンネル工事における安全と環境保全の取り組みについてご紹介します。
地質調査による安全性の確保
① 高速長尺先進ボーリングの採用
トンネル内のボーリング調査は、切羽(掘削現場の最先部)から100m程度先までの地質を確認することが一般的ですが、地質が複雑な南アルプスでは1,000m程度先までボーリング可能な高速長尺先進ボーリングを採用しています。 ボーリング機械の先端の位置を正確にコントロールしながら1,000m程度先の地質を把握し、適切な工法を検討して掘削を進めます。
② 先進坑の掘削
リニア中央新幹線が走行するトンネルである本坑の掘削に先駆けて、本坑と並行な位置に、断面の小さい先進坑を掘削します。
先進坑の掘削によって、地質や湧水の状況を把握することで、より安全に、環境への影響をより低減させながら工事を進めていきます。
また、先進坑は最終的に作業用トンネルや避難用トンネルとして活用します。
導水路トンネルの設置による環境保全
静岡工区では工事で生じたトンネル内の湧水を大井川へ流す導水路トンネルを設置します。
大井川中下流域の水資源への影響が生じないようにトンネル工事を行います。