6月は記事を書くのも嫌になるほどの中味しかありませんでした。20本ほど書いたのですが、楽しく書いた記事は一つも無かった。楽しいイベントに参加する時間も無かったからでしょう。
6月は新年度最初の議会開催の月なので、原発震災大戦の戦局転換・・・とまでは行かなくても、より綿密な議論が交わされることを期待したのですが、逆にあきれ果てる状況で終りました。
毎日アクセスが絶えない2011.08.16 給食の放射能汚染は大丈夫ですか、全給連?の記事ですが、ソースにした記事は 「2012年4月1日より、新基準となりました。」と更新されています、ご参考まで。
議会中継からの管見ではありますが、少なくとも震災がれき問題にしても、子供たちを内部被曝から守る問題にしても、ソースとなるデータに基づいたしっかりした議論がありませんでした。情緒を語るだけなら政務調査費も議員バッヂも無くてできます。
そもそもが、サンプリング測定で良いのかという基本的な事すら問われない状況は仕方ないとしても、その食材を測定対象に選定した理由は「これこれ」である、という情報も無く、「ホウレンソウ(千葉) 不検出」 などのデータを流しているだけでは、彼等がどういう理念によってその仕事をしているのかすら不明です。おそらく全国どこでも同じだから、甲府市や山梨県だけの問題ではありません。(しっかり仕事している他都市の皆様、ごめんなさい)
昨年12月冒頭に決まった文部科学省の補助金による給食食材測定機器の整備(山梨県庁 2012年4月17日記事)については、5月7日に入札が行なわれ、「平成24年5月7日放射線測定装置」がその結果を示しています。この件については、2012.04.16 山梨県給食食材の放射性物質検査機器の仕様公開と記事にしてありますが、6月19日作成されたPDFファイルによると、応札はマコト医療精機(株)~山梨県中央市流通団地~1社で、5台総額1300万円(おそらく260万円/台)落札でした。担当は山梨県教育委員会スポーツ健康課です。簡易スペクトロメータ 計5台は中北保健福祉事務所(3台)と富士・東部保健福祉事務所(2台)に置かれます。
スポーツ健康課ホームページには、「学校給食における放射線への対応」(更新日:2011年12月5日)という記事で、「学校給食の食材の食材の安全確保について」 は2011年7月21日通達、同(第2報) は8月25日付け山梨県教育委員会が処理した文書です。昨年12月初めに文部科学省から来た通達はどこにあるのか不明です。
まあとにかく、7月からの2か所5台による測定開始については、機器の製品名、仕様などの詳細と共に文部科学省からの通達ソースも掲載されると思いますので、ご関心ある皆様は時々確認してください。県庁サイトトップページの新着情報を見ているだけでは分かりませんからご注意。
山梨県議会議員の諸氏は、山梨県教委の仕事をきっちりご確認ください。
震災がれき引き受け推進県民運動は、子供たちの内部被曝対策が前提であることをお忘れなく。
スポーツ健康課が平成23年9月29日に、 (1) 県立学校給食実施小学校・中学校・特別支援学校及び夜間定時制高等学校の栄養教諭・学校栄養職員・栄養士、 (2) 学校給食施設関係者、 (3) 学校給食共同調理場連絡協議会関係者、を対象にして実施した、講演 「食品の安全管理について」 放射線に関する正しい理解~ 講師 山梨県環境科学検査センター 薬学博士 小林 規矩夫 先生、による研修会の議会バージョンを、県議会、市町村議会の議員諸氏を対象にして開催するのも良いかも知れません。給食問題や震災瓦礫引き受けに関心を持っている市民とのまともな対話が成り立つようになるでしょう。
このブログで書いている自分自身が情報の整理が出来ていませんので、原発震災と危機管理/東日本大震災と原発震災 を仮設定しました。今後はブログに書き溜めた記事や未掲載資料をこちらにまとめていく予定です。
一般市民からの情報発信を何とかしたいと思う人々が相変わらずのようで、法的な整備も進んでいるらしい。私はそのリスクにも備えようと思っています。
どこかで書こうと思って忘れていたので追記します。山梨県教育委員会スポーツ健康課が配備する5台の食材放射能測定器の専用要員として多数のお母さんボランティアをお使いいただくのが良いらしいです。
山梨県教育委員会ではこれまでも甲府市中心市街地活性化事業、YYプロジェクトなども学生ボランティアで進めてきて成果を上げておられます。
甲府市教育委員会でもこのアイディアは既に検討中のようです。測定技術は中学理科の実験をこなせる程度でクリアーできるようです。
子供たちの未来を心配しているお母さん達です、既存の業務にお忙しい公務員さんが時間を割いて行なうよりも、より多数の食材測定が客観的にも信頼度の高い結果で得られるでしょう。
これこそが、ボランティア大国山梨県の県民文化だと、国民文化祭に向けた強力なPRにもなると思います。県議会、各市町村議会におかれましても、行政に対して早急に働きかけをお願いしたいと思います。
(追記の補足-自分が書いた記事を失念していました、2012.06.14 「放射線測定を公務員で抱え込むのはオシマイに」 で触れていました)